桃園家

結婚生活4日目 ページ6

『……あー』


トイレで絶望する。




…予定より早く女の子の日が来てしまった。


確かに今日頭痛いなー。って思ってたけどまさか今来るとは…


今日は1日目だからまだ軽い。が、一つ障壁がある…









嫌々リビングに戻る。


そこにはマリカをマジでやってる6人の男性_____すとぷりがいた。


これが障壁。


さとみやなーくんだったら伝えてるけど…後の4人は中々伝えづらいからだ。


…ま、言う必要ないけど…色々心配なんだよなぁ。


『さとみマリカやってるの？』


「おん。Aもやる？」


『ううん。大丈夫。』


「A〜助けてよぉおっ！さっきからさとみ君がいじめてくるの〜！」


『なぬ！こんな可愛い子をいじめるなんて…許さんさとみ』


「いじめてないって！莉犬が勝手に自滅しただけだろ！？」


「ちーがーうー！」


わ、頭に響く…


なるべくいつも通りに接しているつもりだ。


だが結構限度があるぞこれ



「じゃあもう一回戦やる？かます？」


「あ、やりますー！」


「今度はころんバナナ三連続で転ばんとええな。」


「ジェル君！それはもう忘れて！」


そして全員が笑う。


でも、レースだったらそんなうるさくないと思う。


ソファに座り、6人のプレイを見る。





……ここからが地獄だった。









、









、









「さとみくんがもう直ぐ二周目入っちゃう！！」


「は！？誰だおい赤甲羅投げたやつ！るぅとか！？」


「え？やってないよ？」


「るぅとかあぁっ！！！おま、マジキッショ！」


「大丈夫さとみ君。後ろはななジェルがキープしてるから」


「安心しとき！あ！おらっ！」


「ジェル！？ああああああっ！！！」


「ジェル君ナイスゥ！！あ、やべ」


「お前らマジ巫山戯んなしwww」


「やったー！今2位ー！！！るぅと君抜いたー！」






鼓膜破けるくらい大きな声で叫ぶ6人。


大声大会で優勝するよ。これ。


そして声と比例し、痛さが増す。


「A！また1位取ったよ！…ってえぇ！？」


「Aちゃん…？泣いてるの？」


『え？泣いてるって…あれ…？』



気づけば頰に冷たい感触。








あれ？なんで泣いてるの？

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