愛されマネ ◇ Ａ 【 短編 】

遠征合宿! : 番外編 ページ8

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【 肝試しにて 】




｢絶対、絶対離さないでよ。｣




倉持｢ひゃは、お前こそぶっ倒れんじゃねえぞ｣




暗闇を３人無言で歩く。


夏だったけど夜風は少し肌寒くて
それがまた恐怖を誘う。




｢それにしても何で肝試しなんてやろうと思ったんだか。先輩達私がホラー系嫌いなの分かっててやってるしもはやイジメだよね可愛い後輩虐めるなんてひどいよね｣




怖さを紛らわす為に文句を言ってたけど

御幸と倉持は無言なまま。




｢ちょ、ちょっと...何か話そうよ｣




無反応だったのがちょっと怖くて

御幸の方に顔を向けた時






御幸｢ワッッッ！！！！！！！！！！｣





いつも私をからかう時の顔をした御幸が

私の肩を掴んで大声を出す。




...




｢ンギィィィヤァァアアアア｣




倉持｢ウワァァっっびっくりした御幸予定と違うじゃねえかよ！！！！！！｣





御幸｢へへ、ちょっとお前も顔強ばってたから２人まとめて驚かせてみたくて｣




倉持｢裏切りかよ。..ってA？｣





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倉持side





暗闇に進むと案外怖くて

Aが一人でグチグチ話してるのすら

耳に入らないくらいだった。



亮さんと最近見たホラー映画のせいかもな..




それにしても御幸から合図が来ない。



少し驚かせてやろうぜ何てあいつから

言ってきたのにビビって忘れてんのか。





なんて考えてチラッと御幸を見たら

ちょうどAも御幸の方を向いた。





それと同時にいきなりAの肩を掴んで
大声出すもんだから俺まで肩を跳ね上げてAの手を離す。




その後すぐ御幸に文句言ってたら



グスッという鼻水を啜る音が聞こえた。





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