愛されマネ! : 2 ページ49
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すっかり周りが暗くなってから30分。
公園のベンチに座る私。
あれから真っ直ぐ歩いてたら
なんとか見覚えのある道に出たけど
足が悲鳴をあげて少し休むことにした。
「 いてて..新しい靴なのになあ 」
と下を向くと不意に涙が溢れる。
泣くつもりはなかったけど不運続きで
足も痛いし周りも真っ暗だし不安だった気持ちが一気に涙になって流れる。
.
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「 ひゃはは!何泣いてんだよばーか 」
聞き覚えのある声にゆっくり顔を上げると
息を切らしてかなり汗をかいてる倉持がいた。
もしかして..
「 探してくれたの .. ? 」
と聞くと返事をせずに携帯を出して誰かに電話をし始めた。
電話を終えるとベンチの横に置いてある荷物を持って私の前にしゃがむ倉持。
倉持「 早く乗れよ 足痛いんだろ..ってうわ、血やべーじゃん 」
さすがにこの足では歩けないから
倉持の背中におぶられて、公園を出る。
その間も涙は止まってくれなくて倉持も何も言わないから1人でただ泣いていた。
純「 おい!いたぞ! 」
公園を出て5分位で純さんの声が聞こえて
そこから皆が走ってこっちにくる。
皆息が切れてるから探してくれてたみたい。
亮介「 馬鹿。心配させないでよ 」
沢村「 A先輩大丈夫っすか!!見つかってよかった本当に!!! 」
怒られると思ったけど皆私を責めることなく
歩いてるからその優しさが逆に辛くなる。
「 ごめんなさい.. 」
と謝らなきゃ気がすまなくておぶられたまま頭を下げる。
御幸「 ま、見つかってよかったってことで。こんな重そうな荷物もここまで持ってこれたんだしな 」
倉持「 そう思ってんなら持てよ 」
と、袋を御幸に差し出す。受け取った御幸は
「 お前本当に女子かよ 」と苦笑いする。
月が綺麗に輝く夜。
静かに吹く風は足にしみてジンジン痛む。
ずっと歩いて沢山泣いたからいつの間にか倉持の背中で眠ってしまう私。
亮介「 ..全く、目を離せないね。Aは 」
純「 今回は俺らが悪かったけどな 」
哲「 人1倍頑張り屋で弱音も吐かないAだから少し頼り過ぎたのかもな。 」
亮介「 生意気だけどね 」
.
御幸「 まあ何と言うか.. 」
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倉持「 何だかんだでほっとけないんですよね、コイツのこと。 」
【 愛されマネ! : 終わり 】
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⇒ S .(プロフ) - 旅猫。さん» 最高なお話なんてそんなそんな..!(; ;)有難うございます(;o;)頑張りますっ!!! (2015年5月9日 15時) (レス) id: 837ff0b239 (このIDを非表示/違反報告)
⇒ S .(プロフ) - もち☆もっちー先輩さん» 有難うございます(; ;)(; ;)待っててくれる方がいるなんて幸せです(; ;)(; ;) (2015年5月9日 15時) (レス) id: 837ff0b239 (このIDを非表示/違反報告)
⇒ S .(プロフ) - 甘納豆さん» 有難うございます(; ;)(; ;)昨日更新するとかいっときながら今になっちゃいましたがこれから更新頑張ります!!(´。・ω・。`)◎*! (2015年5月9日 15時) (レス) id: 837ff0b239 (このIDを非表示/違反報告)
旅猫。 - こんなに最高なお話がまだまだ読めるなんて感激です(*^^*)頑張ってくださいq(^-^q) (2015年5月8日 22時) (レス) id: 20011251d0 (このIDを非表示/違反報告)
もち☆もっちー先輩(プロフ) - 続編待ってます (2015年5月8日 22時) (レス) id: 1fc1947722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:⇒ S . | 作成日時:2015年4月27日 18時