愛されマネ ◇ Ａ 【 短編 】

エイプリルフール! : リクエスト ページ41

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これは沢村たちが入ってきてない時のお話。



朝起きたら5〜6通位のメッセージが届いてて

開いたらびっくり。野球部の部員から告白LINEが届いていた。



｢ えっ..うそ私モテ期来た？！ ｣



なんて期待したけどふと目に入ったカレンダーを見たら
４月１日。今日はエイプリルフールだ。



｢ 私が馬鹿だからってさすがに今日は騙されませんよ〜だ ｣



と全員のメッセージにふざけて
｢ me too♡ ｣と書かれたスタンプを送って朝ごはんを食べに食堂へ向かう。






｢ おはようございまーす ｣


挨拶をして席に着けば先に食べ終わって食堂を出ようとする亮さんが｢ 後で俺の部屋に来て ｣と耳打ちする。



部屋に呼び出されることなんてしょっちゅうだけど
耳元で言うなんて珍しいな〜亮さん。




｢ 亮さん!来ましたよ〜 ｣
と待たせちゃ悪いから早く食べ終えて部屋に向かう。

テレビを見ていた亮さんは振り返って私を見るとテレビを消して私の目の前に立つ。





亮介｢ ねえ ｣


いつもとは違う低い声が誰もいない亮さんの部屋に響く。

いきなり私の顔の真横にドンッと手を突くと顔を近づけて


｢ あれ 本気なんだけど？ ｣


と言う亮さんの目は本気の目だったから思わず息を呑んだ。
亮さんは私の目線を捉え、離さない。


..てことはエイプリルフールとかじゃないってこと？


混乱して何も言えずにいる私にいつもの笑顔を見せて

｢ ま、返事はゆっくりでいいから戻っていいよ ｣と

私から離れて自分の机の椅子に座る亮さん。




放心状態な私は取り敢えず部屋を出て自分の部屋に戻ろうと歩き出す。





御幸｢おいA、ちょっといいか？｣



いきなり名前を呼んだと思ったら
周りの目を気にしながら私の手を引っ張って人気のない場所に連れていく御幸。



御幸｢今日のL INEの返事、あれふざけてんだろ｣




｢い、いや ふざけてんのはそっちじゃ..｣





御幸｢俺は



本気だから.. それだけ｣



その言葉に
じっと見つめることしかできない私に
頭をかいて目を逸らす御幸。



何か言おうと思って
御幸 と呼ぼうと声を出したら



倉持｢ お前ら何してんの？練習始まるぞー ｣


いきなり倉持が来てビクッと肩がはね上がる。

｢ 分かった ｣と反応したのは御幸で、

私の言葉も聞かずに練習に行ってしまった。






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