愛されマネ ◇ Ａ 【 短編 】

恋人ごっこ? : リクエスト ページ29

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｢ 一生のお願いです！！亮さん。 ｣




亮介｢ だから、何で俺なの？ ｣



今私が何で亮さんに頭を下げてまで頼み事をしてるのかといいますと..






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数時間前






友人｢ A..呼んでる ｣


御幸と倉持と３人で話をしていたら
ドアのところから友人の呼ぶ声が聞こえて
３人で声の方へ向く。



倉持｢ げっ..廊下にいんの剛田じゃん。あの学年1チャラいヤンキーの.. ｣



｢ ここにも元ヤンいますけどね。..ちょっと行ってくる！ ｣



御幸｢ 言うね〜A。いってらー気ぃ付けろよ ｣



二人にグーサインを出して廊下で待っている剛田くんって人の所に行く。



｢ な、ななな 何かご用でしょうか？ ｣



剛田くんの迫力に圧されて思わず身構える。


視界に入ってる御幸と倉持の二人が笑っているのが分かる。



剛田｢ 単刀直入に言うけど俺お前のこと好きだから付き合ってくんない？ ｣



普通にイケメンで長身な剛田君は
結構モテるらしく、いつも何人かの女の子といるのをよく見かける。


まあ私もかっこいいとは思うけど..



｢ ..ごめんなさい ｣



チャラチャラした人はあまり得意ではないから
頭を軽く下げて告白を断る。
ちょっとして顔を上げたらもんのすごい怖い顔で居るもんだから一歩後ろに退く。




剛田｢ 俺の愛のプロポーズ断る奴お前くらいしかいないんだけど？ ｣




愛のプロポーズってなんだ !全然キュンとしねえよ!

なんて心の中で突っ込みながらも近づいてくる剛田くんから
離れようと後ろに下がるけど壁に背中がついて追い込まれた。



剛田｢ 別に良くない？付き合ってから好きになればいいし♪ ｣



うわ、苦手。
香水の匂いキツくて頭痛いし髪の毛もワックスでスーパーサイヤ人みたいになってるし..
とにかくここはいつもの手を。




｢ 本当にごめんなさい。私彼氏いるので ｣




って言って教室に戻ろうとしたけど
腕を掴まれて身動きが取れない。




剛田｢ 彼氏？聞いたことないけど？ ｣




｢ ああ〜..せ、先輩なんで皆には内緒なんですよね ｣




剛田｢ ふうーん。ま、でも諦めないから。その彼氏から奪ってみせるよ ｣



なんて言って軽く頬にキスをして戻って行く剛田くんの背中をぼーっと見つめてると
笑いすぎて目尻に涙を浮かべた二人が廊下に出てきた。






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