風邪 : 3 ページ24
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「 ...んん 、 あれ ..? 」
目を覚ませば見覚えのある場所。
..部室だ。
ベンチを2つ並べて痛くないように
マットを敷き、枕代わりに誰かのカバンに
掛け布団。おでこには熱冷ましのシートが貼ってあった。
誰かがやってくれたのだろう、
皆忙しいのに私一人のせいで迷惑をかけてしまったかもしれないという事に
大人しく学校を休めば良かったと後悔した。
その事と熱で体調不良で色々と不安定なのもあり
涙が流れて止まらない。
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倉持「 ヒャハハ なーに泣いてんだよ 」
御幸「 起きたんだな 」
涙でぼやけた視界に映るのは
倉持と御幸。
何だかホッとしてさっきよりもっと涙が溢れる。
その間も私の隣に座って
頭を撫でてくれる二人はほんとに優しくて好きだなって思った。
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純「 あ゛〜今日の試合いつもよりハードすぎだろ。次は絶対勝ぁぁぁつ!!! 」
亮介「 いつもより騒いでたからじゃないの? 」
哲「 叫んでるだけで体力結構減りそうだな 」
増子「 10周キツイ..早くご飯... 」
ドアの向こうから先輩達の声が聞こえて
先輩のロッカーがこのベンチで
塞がれてることに気付いて起き上がる。
「 ..いてて 」
勢い良く起き上がったから頭痛がひどくて頭を抑えると
倉持「 馬鹿、寝てろよ 」
と肩を押され同じ位置に戻される。
部室に入ってきた先輩達は私を見るなり近づいて来て
怒られるかな..とか覚悟を決めてたけど
亮介「 まだ熱あるみたいだね 」
私のおでこに亮さんのおでこがくっついて
至近距離に亮さんの顔。
熱っていうよりこれで体温上がりそうなんだけど..
純「 お前部活に来た時から顔赤くしてたけど熱あったなんて気付かなかったは、ごめん 」
いつもより優しい亮さんや
なんてバツの悪そうな顔を浮かべて
柄に合わない言葉を言う純さんがなんだか可笑しくて笑ったら
ペシッと軽く頭を叩かれた。
「 ちょ、私病人ですよ!!?? 」
亮介「 言い返せる元気あるじゃん 」
純「 まあお前は元気が1番だからな 」
とそのまま純さんにクシャっと頭を撫でられた。
クリス「 A、大丈夫か。今日はもう寝た方がいいから 夕食は俺達が持ってくから先に部屋に戻った方がいい 」
哲「 ああ、そうだな。お大事にな吉岡。..御幸と倉持 頼んでいいか? 」
先輩達の優しさにまた涙が出そうだった。
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⇒ S .(プロフ) - 旅猫。さん» 最高なお話なんてそんなそんな..!(; ;)有難うございます(;o;)頑張りますっ!!! (2015年5月9日 15時) (レス) id: 837ff0b239 (このIDを非表示/違反報告)
⇒ S .(プロフ) - もち☆もっちー先輩さん» 有難うございます(; ;)(; ;)待っててくれる方がいるなんて幸せです(; ;)(; ;) (2015年5月9日 15時) (レス) id: 837ff0b239 (このIDを非表示/違反報告)
⇒ S .(プロフ) - 甘納豆さん» 有難うございます(; ;)(; ;)昨日更新するとかいっときながら今になっちゃいましたがこれから更新頑張ります!!(´。・ω・。`)◎*! (2015年5月9日 15時) (レス) id: 837ff0b239 (このIDを非表示/違反報告)
旅猫。 - こんなに最高なお話がまだまだ読めるなんて感激です(*^^*)頑張ってくださいq(^-^q) (2015年5月8日 22時) (レス) id: 20011251d0 (このIDを非表示/違反報告)
もち☆もっちー先輩(プロフ) - 続編待ってます (2015年5月8日 22時) (レス) id: 1fc1947722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:⇒ S . | 作成日時:2015年4月27日 18時