愛されマネ ◇ Ａ 【 短編 】

風邪 : リクエスト ページ22

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【 ピーさんリクエスト 】
ありがとうございます ^^*



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｢ ...38.4度.. ｣



吉岡A、風邪を引いてしまいました。


遠征合宿でも言った通り
滅多に風邪を引かない私はいつも元気な分、
風邪を引いたらとことん寝込んでしまうタイプだ。



友人｢ 学校来てよかったの？顔真っ赤だし帰った方がいいんじゃない？ ｣



と周りから言われるけど
心配されるほど怠くもないし食欲もある。
ちょっとぼーっとしちゃうけど..




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片岡｢ 今日は２つのチームに分かれて試合をする。実践の時と変わらず手を抜かないこと。負けたチームはグラウンド１０周だ！ ｣



｢｢｢｢｢ はい！！！ ｣｣｣｣｣



..よりによって今日は試合。
いつもより動かなきゃいけないし
スコアとかもちゃんと記録しておかなきゃいけないから
いつもより体力を使うのだ。




｢ まあこのくらいなら..大丈夫でしょ ｣




なんて周りの迷惑がかかることも知らずに
ドリンクを作りに水道に向かった。




｢ うわ〜何でこんなに暑いんだろ。まだ5月なのに... ｣



今日は午前授業だったから午後から
いつも通り遅くまで部活をする。

5月だというのに夏を連想させる暑さや
雲ひとつない空から今の体温が更に上がっていくのを感じる。




『 プレイボール！ 』



試合が始まると暑さなんて感じさせない程
白熱した試合についドリンクを作っている手が止まる。



５回表、丹波さんが三者三振しチェンジの合図と同時に
作ったドリンクを部員のみんなに渡す。


頼まれればマッサージやストレッチの手伝いをしたり
春乃ちゃんのスコアの記録を確認したり
やる仕事は多い。





｢ やばい..クラクラする 、 ｣



皆が試合をしてる中 、
｢ ちょっとトイレ ｣と春乃ちゃんに言い
グラウンドから離れた体育館裏の日陰に座る。



｢ サボっちゃったけど..今日だけ。 ｣



手で顔を扇ぎながら上を向くと
風で揺れる木の隙間からチラチラと見える太陽の暖かさが心地よい。


そのまま目を閉じたらいつの間にか
意識が遠のいて寝てしまった。





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