愛されマネ ◇ Ａ 【 短編 】

王様ゲーム! : 5 ページ14

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｢嘘でしょ.....｣





倉持｢ひゃは！これは一生顔が上がんねえなA！｣




御幸｢はっはは..やべえ笑いすぎて腹痛え｣




ゾノ｢御幸ほんまお前鬼やな｣




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｢....私のファーストキスが｣


　

最後に王様になったのは御幸。


ラストだからと盛大にしようってなり

キスをする という命令に指名されたのは私と





亮介｢.....はあ、運悪い｣





あからさまに嫌そうな亮さん。

さすがに先輩ですよ？！マネージャーと部員ですよ？！？！


なんて目で訴えても周りの皆は 早くしろ だの 亮介優しくしてやれよ だの言いたい放題。





...いっぱつビンタしてもいいですか




なんて思ってたら亮さんが私の目の前に立つ。

そして私の髪を耳にかけたあとそのまま顎を

クイッと持ち上げる。これが顎クイというやつか。





哲｢..亮介は何か慣れてるみたいだな｣




純｢流石に普通にこなしすぎて怖えな｣




確かに恥ずかしそうな素振りを見せない亮さんは

そのまま顔を近付けてくる。





｢..ちょ、ちょっとストップ亮さんまだ心の準備が....んっ 、｣




いいかけた時に亮さんの唇が触れた。


唇ではなく私の頬に。




亮｢...何、唇だと思った？｣





ニコっと笑って顔を離す亮さんに
腰が抜けてその場に座り込む。






沢村｢うおおおお兄さん流石！！こっちまでドキドキしちゃいましたよ！！！｣





亮介｢何沢村もやってほしいの？｣





なんて笑いながら元の場所に戻る亮さんは

ほんとに平然過ぎて腹が立つ。






｢....このドキドキを返せええーーっ！！！！｣



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皆がゾロゾロと各部屋に戻って
ベッドに寝転がって目を瞑る。



腹立たしさとキスする前の亮さんの顔が
頭から離れず一睡も出来ずに朝を迎えて朝練に向かう。





御幸｢..お前顔赤すぎ｣





倉持｢ひゃは！亮さんのキスが離れなくて一睡も出来ねえってか！｣




｢...黙って｣






しばらくこの赤い顔は元に戻らないし、皆には

からかわれるし亮さんの前でそわそわして｢気持ち悪いよ｣なんて言われるし

｢ただの恋する乙女かよ｣ という純さんの

頭へのチョップさえも痛みを感じなかった。






..もう先輩達からの誘いは断ろう




そう心に決心した。






【王様ゲーム! : 終わり】




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