クロ廃のための短編集4(閲覧注意)

行方不明な想い ページ6

四角関係の続きです。


―――――――――


クロハから抱き締められ、キスをされてしまった･････｡


私って、男をたぶらかしてるだけみたいで嫌だなぁ･････｡


カノ････私と同じ能力で意気投合していつの間にか好きになった私は、告白したらOKしてくれたんだよね････｡


最初、付き合ってた時は幸せだったなぁ････｡


でも、それは私だけだったみたい･････｡


カノはキドの事ばかりしか見てないし。


最初から振ってくれれば良かったのにさ･･･｡


気持ちまで欺いちゃダメだよ？カノ。


セトに助けられて、私はしばらくその優しさにすがりついてしまったのも事実。


でもね････私はセトがマリーの事好きなの知ってたから好きにならずに済んだ。


昔から空気は読める方だったからさ。


後、私あまり人を愛さないし。


今でもカノが好きかと聞かれると未練があると言えば嘘になる｡


キドとのやり取りで何故か吹っ切れたんだよね。

それに････なんでだか、付き合っている内に違うって思い始めた。


私が本当にくっつくべき人はこの人じゃないって本能的に思ったんだ。


ク｢A････｡｣


優しくとろけるような眼差しで私を見つめるクロハ。


その目はまるで私を欲している目だった。

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