【あんスタ】離婚、しようか＿＿【羽風薫】

別れましょう 《06》 ページ6

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しばらく歩いて、電車に乗る





撮影開始時間までは、あと2時間もあった



でも、撮影前に打ち合わせとかもあるので、現実はあと1時間ぐらい




耳には、懐かしい曲が流れてる









＿＿＿＿＿俺のホンキ、見せてあげよう








丁度、彼の台詞が聞こえた







＿＿＿＿＿＿眠らない夜に…………





零の歌声。みんなの歌声




あの頃が、何もかもに夢中になっていた頃が、ひどく懐かしい






どうして




どうして、こうなってしまったの









誰に聞いても、答えられる人はいないだろう







｢はぁ…｣




本日、2度目のため息





｢＿＿＿おやおや、子猫がため息なんぞするもんではなかろうにのぅ？｣




背後からﾎﾞｿｯと聞こえたその声に驚きつつ、騒ぐわけにもいかないので



｢…私の幸せは、もう、逃げていきましたから……｣



小声で、返事をする





｢薫くん、かのぅ？｣





ｷﾗﾘ、怪しく赤い瞳が光った




気がした

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