【あんスタ】離婚、しようか＿＿【羽風薫】

別れましょう 《29》 ページ37

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それから数年後、


UNDEADは世界ツアーを開くことができるほどの人気となり、私も薫も今まで以上に仕事に追われる毎日となったが、二人の関係は以前よりずっといいものになり、今では毎日キスやらハグやらするようになった。

それでも、恥ずかしさに負けて私から求めることは少ない。

だが、薫はそれもわかってくれているから、最近ではワザと私からするように仕掛けて来たりして、いまではもうすっかり策士となってしまった。


あの頃の私たちでは考えられないようなことが今現実となっている。

curiosityとの関係も良好で、今ではメンバー全員と私で女子会を開くほどになっていた。

碧ちゃんにも新しい彼氏ができたそうで、空紅が"妹が飛びだつみたいでお姉ちゃんは哀しい"と言っていた。

都玖葉は相変わらずで、司に会えば私の取り合いっこ。この子たちはいつまでたっても子供のようだ。

凛月と零の関係も良くなって、最近では二人で買い物に行くようだ。
零がいつも自慢話をしてくるが正直どうでもいい。

凛月と仲が良くなった、という状況を聞ければ。


真緒もTrickStarのみんなとよくやっているようで、最近全国ライブを無事に終わらせたとの連絡が来ていた。




こうして、今では幸せいっぱいの生活を送っている私だが、この幸せをくれたのはほかの誰でもない私の最愛の人で、


最初のほうはつらかったけど、今は幸せ。
今が良ければ前のことなんて流せてしまう。

みんな、そんなもんでしょ？




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「さぁ、次の舞台はもうすぐじゃ」

「俺様たちの歌声で魅了させてやるぜ！」

「喋るのはいつになっても慣れない、が、全力でパフォーマンスをしよう」




「君のためにがんばるよ、A。
だから今日もここで見てて？ 輝いてる俺をそばで見てて？

じゃあ、いってきます。」


ちゅっ、と軽く触れるだけのキスをしてステージへと登っていく。

「薫！！」

「？」

「最高のステージ、絶対見てるから！！
全力で頑張って！！」

ファイト、という声援をかければニコリ笑い、返事をしてくれる。

「もちろん！！すべてはAのために！」



輝くステージへと消えてく薫を見て、今なおここに入れることに改めて幸せだと感じる。





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そんなこんなで私たちは離婚することなく、あの頃では思いもしなかった幸せで甘い生活を過ごしているのであった―――









――――END

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