【あんスタ】離婚、しようか＿＿【羽風薫】

あの日の約束　【03】 ページ32

朔間零 side

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それから数分間、俺たちは静かに攻防を繰り返していた

というか、Aの会話上の取り合い。

実際は既に羽風のもんになっちまってるっつうのによ

諦めが悪いっつうのはこういうことを言うんだろうな


でも、これじゃあ終わりが見えやしねぇ


そう考えた俺は言い返すのをやめ、代わりに一つ、約束と取り付けることにした


それが……



「Aを俺たちで守り、お前があいつを俺らの分まで幸せにする。

これを約束してくれるなら俺はもうなにもいわねーよ。

俺ももう、……おじいちゃんだからのう、なんつって」


俺がいつまでも忘れることのない約束だった。


それを聞いた時の羽風は一瞬驚いたような表情をしたが、次の瞬間にはもう笑顔になっていた。


「勿論。
はなからそのつもりだし、言われなくても俺はAちゃんを幸せにしてみせる

だから安心してよ、朔間さん」



こうして俺と羽風は、Aがいない中で約束をした。


……後日、『UNDEAD』を組むうえでこの約束のことは大分オブラートに包まれながらAに伝わることになったのだが、


それはまた機会があったら話をするとしよう。




〜あの日の約束 終〜

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