16頁 踊るギャングスター 〈承〉 ページ17
「これは…偽物？ 」
次いで右斜め前の個体に銃を向ける。インクが当たると弾けるような手応えを感じ、タコツボックスの方へ帰って行った。やっぱり。本物は数体、残りは偽物だ。
「うぎゃっ！」
「？！」
ウツホちゃんの悲鳴、なぜ？
「こ、こら！やられたからってぶっ飛んで戻ってくるでない！」
ああ、なるほど。さっきの本物ウツボが、勢い余ってウツホちゃんにぶつかったのか。…まてよ？つまり、何回か当ててしまえばバランスを崩してくれるのでは無いか？
しかし、いつのまにかウツボは巣へと戻っていた。
(これ、ちょっときついかも…！)
今のシューターじゃ、全て倒し切る前に戻られてしまう。しかも、ウツホちゃんは次々と技を繰り出してくる。
「三の舞！ウツボ百景‼︎」
ぽこぽこぽこと箱からウツボが湧いて出る。ぴちぴちと跳ねて空を飛び、こちらを見てくる。
『コワモテのウツボとっちめるとあの子の方へ飛んでくみたいやね』
コワモテ…？そういえば、顔が違うやつがいた気がする。一瞬しか見えなかったけど、おそらく先ほどのウツボもそうだったのだろう。
(すごい、あの一瞬で…)
いいや、それよりも今は。優先順位が定まれば、今のシューターでも捌き切れる。
幾つも並ぶ顔の中に、厳つい顔のウツボを見つける。そいつに照準を合わせ、撃つ。続けて隣のコワモテ、また次はその隣と撃ち落としていく。
全部のウツボがぶち当たった箱はバランスを崩し、面で着地する。擦れる大きな音を鳴らしながら摩擦によって勢いが削がれる。箱の全面はインクを弾いてしまうが、他の面は塗れるようだ。
箱の上に登る。そこには先ほどの衝撃でダウンしているウツホちゃんがいた。
(倒す、のかな)
気が引けるが、帰るためには仕方ないと言い訳して引き金を引く。ガキンとした手応えがあり、ウツホちゃんが青のインクになって弾けた。
黄色い魂が登っていくのが見えて、距離を取るためにスーパージャンプを行う。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ごめんなさい更新忘れてました！！！！！
2話一気に公開したのはそのせいです
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←15頁 踊るギャングスター 〈起〉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソルシード(プロフ) - りんごさん» ｱｯすみません！消し忘れてました。ご指摘ありがとうございます！ (2022年11月5日 22時) (
レス) id: 4da8726d25 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！ (2022年11月5日 22時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソルシード | 作成日時：2022年11月5日 21時
