【文スト】式神？いいえ、侍です【銀魂】

女子会って結局何するところなの2 ページ10

『ホラ、銀時も自己紹介くらい自分でしなさい』

｢へいへい……俺ァ坂田銀時。Aの式神だ｣

｢｢式神ィ！？｣｣


社員の声が重なった。


｢と、いうと櫻木というのはあの櫻木家……｣


国木田の呟きに、Aは苦笑して頷く。


『私の家、随分有名なんですね。異能力者のあふれるこの街では、大したことないのに』

｢そんなことはない。貴殿の力は、異能力者に唯一対抗出来る力として政府が……特務課が囲っていたのであろう｣

｢異能力者に対抗……彼らがですか？｣

｢あ？舐めてんのか金髪眼鏡｣

『銀時、やめなさい』

｢でもよー｣

『銀ちゃん？』


Aがこの呼び方をする時は2種類。
上目遣い付きで言ってきた時は甘える時。レアだ。
そうでない時は、激おこ寸前の時。


｢……はい｣


Aの笑顔に銀時は黙る。


｢一度うずまきにでも行くか｣

｢お、マジ？奢りか？奢ってくれんのか？｣

｢む……今回だけだ｣

｢っしゃァァァ！社長、アンタやるじゃねーか！｣

『銀時、程々にしなさいよ』


国木田、太宰、谷崎兄妹、与謝野、乱歩と、A、銀時でうずまきへ。


賢治は依頼中、社長は仕事。


｢この店にあるパフェ全種類｣

｢え！？｣


手当たり次第に甘い物を注文する銀時に、探偵社員は皆開いた口が塞がらない。


『こら銀時！……全種類私に半分分けてね』

｢おう、いいぜ｣


元からそのつもりだったらしい。

何だかんだで仲の良い2人だ。

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