【文スト】式神？いいえ、侍です【銀魂】

最後の夜1 ページ14

その日の夜。


『と、いうわけだから、明日から真面目に来てね』

｢うむ、分かった……が、既に居ない奴がいるのだが｣


食卓を囲むのは6人。A、銀時、桂、神威、そして土方と沖田。


『神威、晋助は？』

｢空き地で遊んでたけど、バンサイとかいう奴に｢バンドやろうぜ｣って言われてたから置いてきた｣

『あ、そう……』

｢なにやってんのアイツ｣

｢見かけたら声掛けておいてやるよ｣

『ありがとトシ』

｢二度と帰ってこなくていーんだよあんな中二野郎｣

『銀時、それはあんまりでしょ。あーもう何でうちの式神同士は仲悪いの……』

｢A、おかわり！｣


神威が何杯目か分からない、からになった茶碗を差し出してくる。式神は食事なしでも生きていけるが、彼らはものを食べたがる。4人の男ども＿＿＿ほとんどは神威の所為で櫻木家の食費はとんでもないことになっているのだが。

しかも銀時は甘い物、桂は蕎麦、高杉はヤクルコとちゃっかり好物までできてしまっている始末。神威は兎に角大食い。

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