木の葉が舞い散る# ページ10
上杉side
4人で昔の思い出を語り合った
特に、美門が来る前に起きた事件などを
立花は俺とバカ武の喧嘩が凄かったんだよ、とか言ってた
そこまでないだろ、とは言ってみたものの
立花と黒木が全面否定した為、撃沈
暫く話し込んでいると、
「アーヤ？」
美門が声を上げて、そちらを見ると
立花が美門の肩に首を預けて、スヤスヤと寝息を立てていた
「アーヤ、寝ちゃった」
ツンツン、と頬っぺたを突く美門
「美門、アーヤが起きる」
「はいはい」
美門はアーヤをお姫様抱っこし、隣の部屋に連れて行く
俺は黒木と顔を見合わせ、一緒に出て行く
黒木が立花の部屋のドアを引き開け、美門がベッドに立花を乗せる
立花の横顔は、月明かりに照らされ、とても綺麗に輝いていた
その時、プルル・・・というスマホの着信音が聞こえて来た
俺は、黒木と美門を見る
2人は同時に首を横に振る
もちろん俺も
「あ、これじゃない？」
美門が持ち上げたのは、
水色のグラデーションのカバーをしたスマホだった
#
「アーヤ、これはどういう事だ！！」
「バカ武、叫ぶな。立花の声が聞こえない」
起きて早々叫ぶバカ武
立花がスマホを持っている件に関して、今若武が問い詰めているところだ
「まず、黙っててごめんなさい」
立花が座ったまま頭を下げる
「ママから家族以外の人の連絡先とか入れちゃいけない、って言われて・・・」
立花は口籠っていたけど、顔を上げて言った
「スマホ持ってるって、変な期待かけちゃいけないって思って」
立花が最もな事を言ったので、若武は何も言えず
「そうだったんだ。それなら仕方ないよね」
小塚がやんわりと話に入る
「ホントに、ごめんね」
「アーヤが悪いんじゃないよ」
「そうそ。事の次第を大きくしたバカ武に非がある」
「気にしなくていいよ」
などと、立花を慰める言葉とは裏腹に、若武を非難する言葉が飛び交う
「ちょっと待て、それって俺の性なのか？！」
若武が、あまりにも情けない顔をするので、その場が爆笑の渦に包まれる
その時、笑いながら
立花がとても悲しげな、
淋しげな表情をしていた事は
#
舞い散った木の葉しか知らない
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けい - 更新頑張って！ (12月3日 21時) (
レス) @page25 id: df4e5119e7 (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - なーさん、あおいさん、candyさん、読んでくれてありがとうございます。続編の彼方の春星は、現在大幅に修正を入れています。近々全体に公開予定ですので、しばしお待ち下さい。 (2020年5月28日 21時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - かよさん» ありがとうございます！ (2020年5月28日 20時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
candy - 天奏さん、とっても面白かったです！！続編も見たいので、もし宜しければ観覧パス教えていただけませんか？ (2020年5月24日 9時) (レス) id: 6b72a2ad5a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごく面白かったです！ 私、天奏さんの作品大好きなんです！ なんですけど、この小説の続編が見れないんですよね。 良ければ、観覧パスワード、教えていただけますか？ よろしくお願いいたします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天奏 | 作成日時：2019年6月24日 21時
