私のもの ページ21
．4
『俺なんか買ってくる』
「ん」
一緒に来た買い物途中、休憩ってことでフードコートに寄ってる。
なんかを買いに行った拓弥の背中をぼーっと見てて、
「ねっ、隣の席にきた人、超イケメンじゃない？やば！」
「それね？！めっちゃ思った！！」
可愛らしい女子高生たちの会話に思わずうなだれる。
拓弥はいつだってそう。
イケメンだし、優しいし。周りの人の注目の的で、人混みの中を歩く拓弥を周りの女の人が目を輝かせて見てるのも知ってる。
…で、いつも嫉妬しちゃう。私の拓弥なのに〜！って。
こんなこと拓弥には言わないけど。
『お待たせ。ん、Aにはパフェ』
「ありがとう」
だから、友達とかに可愛いって褒められると少しでも拓弥に相応しくなれてるかな、と嬉しくなる。
「あ、拓弥とAちゃんじゃん」
「あっ海くんに祐基くん！」
フードコートの中を歩いていた海くんと祐基くんが偶然側を通りかかった
「混んでるし一緒に座る？」
「え、いいの？」
海くんの質問は完全に拓弥に向けられたもので
『…ん、いいよ』
「じゃ、失礼しまーす」
海くんと祐基くんは私の隣と拓弥の隣にそれぞれ腰掛ける
「Aちゃん、今日の服めっちゃ可愛いじゃん。凄い好きそれ」
「ほんと？嬉しい！」
この前拓弥に決めてもらった服
「俺もそれめっちゃいいと思ってた！」
優しい2人にいっぱい褒めて貰えて嬉しい気持ちで、
「…拓弥？」
『……』
帰り道、やたらと無口な拓弥に思わず首をかしげる。なんか、やらかしたかな
「…怒ってる？」
『…んーん』
「じゃあ何……」
『…海と祐基』
「え？」
『あいつら嫌い』
思わず驚いて拓弥を見上げる私を拓弥は一切見ずに少し口を尖らせる
「…もしかして、嫉妬？」
だとしたらとっても嬉しい
『…別に。Aは俺のだし』
「このワンピース選んでくれたのも拓弥だしね」
『うん』
拓弥は私の言葉に満足そうに笑う。
「拓弥」
『ん？』
「…私のものになってくれる？」
逆プロポーズみたいだと気づいて段々と頬が赤くなるのがわかる。
『…もうなってるし』
その笑顔、私しか知らない。
．私のもの
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○○(プロフ) - あっちゃんさん» ありがとうございます。頑張らせていただきます！ (2018年7月28日 22時) (
レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 作者さんの小説大好きです！これからも応援してます！ (2018年7月28日 20時) (レス) id: a151bbb754 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ネオンガールさん» ありがとうございます！嬉しいです。頑張らせて頂きます！ (2018年3月20日 9時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - たくちゃんのプロポーズのお話泣きそうになりました…。更新待ってます！頑張ってください:-) (2018年3月19日 22時) (レス) id: d6341b5934 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：．C | 作成日時：2017年12月23日 22時
