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「どう思う?」
「どうもこうも…」
多分、Aちゃんは拓弥に"嘘"をついた。
「これが吉と出るか凶と出るか」
「まぁ、でもお互い両想いなんだから吉でしょ」
「…よな」
「晃一心配しすぎ。大丈夫だって」
海は嬉しそうに笑う
「はぁ…なんかあの2人見てると疲れるわ」
「まぁ確かにね笑」
「…神頼みでもしとくか」
「いいね」
どうか、あの2人の恋が成就しますように_____
「晃一はさ、片想いってどう思う?」
「片想い?切ないんちゃう」
「はは、そうだね」
そういえば海はもう何年も片想いだったはず。……叶わない恋。
「あのさ、晃一」
「ん?」
「俺、先輩好きでいるのやめる」
「…そっか」
「なんか、あの2人見てたらさ。俺も俺のこと好きになってくれる人のことを好きになりたいって思えて」
「…うん。いいと思う」
俺たちは変わった。
Aちゃんに出会って変わった。
「俺たち、変わったな」
「うん」
「拓弥も変わったよな」
「変わったね」
「俺も変わった」
「うん」
「海も変わった」
「うん」
変わるって怖いと思ってたけど
案外怖くないのかもしれない。
1歩踏み出す勇気、
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作者名:.C | 作成日時:2017年7月17日 14時