恋する乙女よ、嘘をつけ。 (ページ2)

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「うふふ、今日は一段といい天気だね～」
「なんか、うれしそう」
「うれしいよ！晴れたんだもん」

目の前に座る佑亮はうれしそうにお茶を飲む。
水分のなくなったコップの中でカランとなる氷に夏を感じる。

佑亮は私が目の前に広げたポッキーに手を伸ばしひょいっと取っていく。

「あっ、ちょっとそれ…！」
「んま」

いくら幼馴染だからって
もう少し遠慮ぐらいして欲しい。

嬉しそうにほくそ笑みながらさらに伸ばしてくる手に思わずあっと口を開ける。

「またっ……」

「…っふ、Aすっごい顔！」

久しぶりに佑亮の顔をあんな近くでみた。
ポッキーを口にくわえた佑亮はくわえていないほうの端を私の少し開いた口に突っ込んできた。傍からみればポッキーゲーム状態。

「…ばっかじゃないの」
「聞こえなーい」

顔を赤くする私と違ってにこにこと笑う目の前の顔。

「……はぁ～。やっぱ僕、Aのこと好きだなぁ」

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