_嫌ﾜﾚ_ 伸ばした手は､ _黒ﾊﾞｽ_

with murderous intent ページ6

そして今に遡る

『はｯ、はｯ、……ｯ、』

「お、肺でもつぶれたんスかねー。息してないッスよ」

口の端から何かが垂れていくのが解る

肺はつぶれてない筈｡ 息やって…

『……ｯﾊ、…ﾋｭｰｯ…ﾋｭ-ｯ』

ギリギリしとるで？

せやけど､苦しい。

「……汚いのだよ」

緑間がそう呟くと青峰が腹を蹴ってきた

『…ｩﾞぐァｯｯ……、…ぅ』

腹の中の物が食道を上ってくる

口元を両手で押さえていれば、ﾊﾟﾀﾝと音をたて扉が開いた

「………あ、」

『……ﾊ…､ﾋｭｯ…―――ｯ』

上がってくるものを飲み込み息を整えようとするも、余りの恐怖に息が出来なくなる

必死に息を取り込もうと口を開くと近づいてきた赤に口を塞がれる
息が吸えない程固まっていた身体が次第に緩んでいき 口を離される頃には息が吸えるようになっていた

『……征、』

「また、Aを傷付けたな」


with murderous intent
(殺意:人を殺そうとする意志｡)

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