3 ページ3
「お待たせ！ ごめんねジョジョ、迷子になってた」
「またかい？ もうAの方向音痴は治らないんだろうね」
「うっ……ソウデスネ……」
ジョジョ___ジョナサン･ジョースターは紳士的ないい人だ。
私がこの大学に留学して間もない頃、最初に声をかけてくれた。
そして同じ考古学を専攻しているということもあり、私たちはすぐに仲良くなれた。
「さっきね、すごくタイプな男の人に会ったの。顔がめちゃくちゃタイプ。顔がね」
資料を整理しながら、ジョジョに話しかける。
「相変わらず面食いだね……」
苦笑いしながらジョジョが言った。
そうですとも、私は面食いです。自覚あり。
そしてヨーロッパ系の顔に弱い！
留学の動機の4割ぐらいは外国人のイケメンを探したかったから、というもの。
さすがにこんな不純な動機は誰にも言っていない。
「でね、その人が道教えてくれたんだけど、私が考古学の研究室に行きたいってなんで分かったのかな」
さっき疑問に思ったことを話すと、ジョジョは「あっ！」と何かを思い出したように声を上げた。
「……もしかして、その男って色白で金髪のやつかい？」
「そう！ 多分その人だよ。知り合いなの？」
尋ねると、ジョジョは頷いた。
「彼はディオ・ブランドーっていうんだ。僕とルームシェアをしている。小さい頃から一緒で、義兄弟みたいなもんさ」
「えぇ！？」
衝撃の告白に驚く私。
そんな私のことは気にせず、ジョジョは話し続ける。
「この前、Aのことを話したんだ。ディオに」
「え、そうなの？」
「うん。考古学を学んでる日本人留学生の女の子で、方向音痴だって。で、Aと今日研究室で作業する予定なんだってことも話した」
方向音痴は言わなくてよかったんじゃないかな……。
心の中でちょっと文句を言うが、きっとその情報もあったから、ディオは私のことに気づいて道を教えてくれたのだろう。
そう考えると、ジョジョに若干感謝の気持ちを抱かなくもないかもしれない。
まぁ何にせよ、イケメンに出会えてよかったなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョジョの奇妙な冒険」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
25番(プロフ) - れいさん» こちらこそありがとうございます！多分夏休みが終わったらなかなか時間が取れなくなっちゃうんですが頑張りますね…！ (2021年8月13日 0時) (
レス) id: d3c161f0c8 (このIDを非表示/違反報告)
れい - ディオ様大好きですッ！！ありがとうございますぅ...更新頑張ってください...！！ (2021年8月12日 21時) (レス) id: 231e6087c7 (このIDを非表示/違反報告)
25番(プロフ) - nonちゃん丸(＾ω＾)さん» ありがとうございます！1部ディオ可愛いですよね！まだ若くて応援したくなります！ (2021年8月8日 21時) (レス) id: d3c161f0c8 (このIDを非表示/違反報告)
nonちゃん丸(＾ω＾)(プロフ) - ひぇ〜好きです…(´；ω；｀)私はディオ派ですね。一部ディオの幼さ残る可愛い感じが凄く好きです (2021年8月8日 21時) (レス) id: 785948bac7 (このIDを非表示/違反報告)
25番(プロフ) - くるちゃん。さん» ありがとうございます！！ (2021年8月8日 13時) (レス) id: d3c161f0c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：25番 | 作成日時：2021年8月7日 14時
