ヘタレの聴取2 ページ16
私が淳平さんに
連れて行かれたのは
私「なんで、公園なんですか?」
淳平「わかんねぇ。
なんとなく」
淳平さんは
空を見上げた
私「...なんで淳平さんは
透に乗り移ったんですか?」
淳平「お前がアイツに
とられると思った」
私「でも、普通に話せてるし
別に体を借りなくても
よかったんじゃ...?」
淳平「広範囲をこの体で
移動すると
結構、消耗すんだよ」
私「...なんで私なんですか?」
淳平「何が、」
私「俺の女って...
意味がわからないし、
見えたのだって今朝だし..」
淳平「...さっきから、
質問ばっかだな
また、その内
話せばいいだろ」
はぐらかされた
淳平「お前は、俺が怖いか?」
目を合わせずに
淳平さんが言う
私「今は怖くないです。」
私はそう言って
淳平さんの手を握る
少し冷たい
淳平「今朝は
びびってたくせによ」
ヒュー、ドパンッ!!
綺麗な花火が光る
私「好きですよ幽霊さん。」
私の告白は花火で消される
淳平「あ?何か言ったか?」
私「別に何も?」
楽しそうに花火を見上げる
幽霊さんを
愛おしく感じた
.
.
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作者名:さんかく | 作成日時:2013年3月25日 14時