生存率29% ページ31
全て黙って聞いた。
じゃあ私があの時聞いたのは朔間零の自虐?
バッと朔間零の方を向くと“戻っていた”様だった。
「君のお兄さんはとても、」
そこまで言って言葉を詰まらせる。
見間違いでは無かった。あの、朔間零が泣いていた。
「・・・我輩が居ながら、守ってやる事が出来無かった。」
ちょいちょい魔王がちらつく朔間零。
『一つ。』
奇人でも無いなら、兄さんが死んだ意味が理解出来なかった。
「言ってみろ。」
完全に魔王が出ている朔間零。
『兄さんの死んだ理由。』
「・・・。」
知らない。とは言わなかった。
だが知っているとも言わなかった。
ただ静かに考えていた。
いつの間にか雨は止んでいたが、雷は鳴り響いていた。
「器は大きいか?」
『は・・・?』
いきなり何言い出すんだこの人。
私の質問にすら答えず意味不明な質問を投げ掛ける。
「我輩の口から聞くより、先客がいるのではないのか?」
““それなりの覚悟を持って要るのだろう?„„
それだけ言ってブレザーを絞る。
「さ、戻るぞ。」
この人は本当に学院の事をなんでも知っている。
198人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吹雪(プロフ) - ナタデココナッツさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2020年1月23日 17時) (レス) id: 52552b983e (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココナッツ - すごく良かったです!続き楽しみにしてます!頑張ってください。 (2020年1月22日 21時) (レス) id: a628d8ca2b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 眠い皐月さん» ありがとうございます、めっちゃ嬉しいです!!今後も更新を頑張っていきますので気長に待っていただけると嬉しいです!! (2020年1月3日 17時) (レス) id: 52552b983e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 明蛍さん» 年明けに失礼します。コメントに全く気付いてませんでしたすみません。嬉しいです!少しずつ更新していきますので宜しくお願いします。 (2020年1月3日 17時) (レス) id: 52552b983e (このIDを非表示/違反報告)
眠い皐月 - いいです!良きです!!潰しに行くという発想、それに沿って、五奇人との関係性も読んでいて面白いです!!夢主が、ズバズバ言うのもなんだか納得のいくものばかりで、共感しました!!更新楽しみです(*'▽'*) (2019年9月1日 17時) (レス) id: 706c19b5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ