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48(碧色) ページ44

「はあ……なんでそうやって率先して面倒事に巻き込まれようとするの……!!!」

案の定目覚めてティトスから事情を聴いたクレアはそう怒った。

「まあ、落ち着いてくれたまえ!見込みもなしにものを頼む僕であるものか!君たちならできる!僕がそう思ったのだからそれで間違いないのさ!」

女の子は手を広げてクレアに笑いそう言う。

クレアは"ふう"とため息をついた。

「とにかく、呪われた経緯を教えて欲しいな。」

ユナンは真剣な顔で少女にそう言う。

「今から説明しようと思っていた所だよ。といってもここでは落ち着いて話せそうもないから、僕の部屋へおいで。」

男の子の反対を強引に押し切り、女の子は私達を部屋に案内した。
_____

その部屋はあまりにも個性的すぎた。ごつい男の模型がロリータファッションで飾り付けてあり、壁一面には絵であったり、壁自体が彫り込まれ彫刻のようになっていたり。

いろんなどぎついもので溢れかえっていて個性だけでむせ返ってしまいそうだ。

「さあ、その寝ている女の子を僕のベッドに寝かせたまえ。落ち着いて話をしようじゃないか!えーとなんだっけ。経緯か!」

コホンと女の子は咳払いをして

「わからない。」

そう笑いながら言った。

「僕はこう見えて……というよりこの館に住む女性は全てなんでもござれな天才なんだけど、僕を救おうととある国が勢力をあげて僕とそこのロクくんを研究して呪いをかけた犯人を突き止めようと、呪いを解こうとしたのさ。僕もロクくんも人に恨まれるようなことをした覚えはないし、そもそも僕とロクくんにはそれまで接点すらなかった!国も結局何も分からず僕が10歳になり、焦ってロードに僕達を押し付けたのさ。」

『あの人は自分の才能を活かした職をしているからね。何でも屋みたいなものを。』

付け加えるように男の子は言った。

「でもどうやらロードにもどうしようもないようでね……。さて、何か呪いなどについて質問はあるかい?諸君。」

女の子はこちらを見た。

どうやら質問タイムのようだ。

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作者名:緑茶餅と碧色 x他1人 | 作成日時:2017年7月17日 20時

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