花はなぜ美しく咲くのか、そう...働きたくないからである(大嘘)2 (ページ40)

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46(碧色) ページ40

「とにかく休むためにこの館を借りたんだよ……」

「いやいや端折り過ぎだろ。」

ユナンに華麗に突っ込むジュダル

私とティトスは少し笑った。

「私が危なくなって、で、ホープたんが危なくなって、それからこうなった」

「いやキミも端折り過ぎだぞ」

ティトスの華麗なツッコミをありがたくいただいた。

「ま！とにかく、そこに立ってるロードさんがここの館の主みたい。とにかく霧が引くまでここにいよ。」

私が真っ赤な美女の方を見ると他のみんなもそちらを向く。

美女は視線に気づくとニカッと笑ってヒラヒラと手を振って自己紹介を始めた。

「アタシはロード・ロッサージュ。この館の主だ！好きなだけ休んでいってくれていいぜ。この館には他にもめんどくせー性格の住人が何人かいんだけどよ……ま、全員とんでもねー引きこもりだし出てくることはねーだろうけど、くれぐれもそいつらには関わるなよ？いいな？」

1階だけなら好きに使え。そう言い残してロードは2階へと上がって行った。

「って言われると気になるよねえ2階……」

私はうさちゃんをもふりながら二階へ続く階段を眺めた。

「ダメだよシオン。クレアの代わりに僕が見張ってるけど、絶対に行ったりしちゃあ。キミは少し悪運なんだから……。」

「わあってるってば……」

不機嫌にうさちゃんをもふっているとティトスが寄ってきた。

「シオン、それはうさぎか！」

「うさちゃんだよ～もふる？」

「も、もふ……？」

「撫でる？」

「もちろんだ！」

ティトスにうさちゃんを手渡すと幸せそうにもふりはじめた。

ほっこり……。