40(碧色) ページ29
なんだか急に騒がしくなった食卓に、私はなんとなくおかしくなって"ふふふ"と笑いながら自己紹介をする。
というか、であって数日目にしてやっと自己紹介？遅いな……。
「私はシオン。シオン・テンヘーレ！趣味はつまみ食いで特技はつまみ食い！好きな事もつまみ食いで好きな人のタイプはつまみ食いを許容してくれる人！」
適当な自己紹介をするとクレアに殴られた。
「……って言うのは冗談で！趣味も特技も好きな事も好きなタイプもなし！謎に包まれた美女ってことでよろしくぅ！」
クレアは諦めたようにため息をついて、私に続くように自己紹介をした。
「私はクレア・サンティーマ。あまりにシオンと仲が良くて、見た目が似ているから姉妹だと思ってる人もいるだろうけど血は繋がってないの。形式上は一応姉妹……かな。」
すごく嫌そうな顔で言われてる。ちょっと悲しい。
「世話を焼くのは意外と好き。物を焼くのも好き。特技は家事かな。小さい頃は割とそればっかりだったから……。シオンも私も今年で16歳を迎えるの。」
おぉ……ちゃんとした自己紹介だ……！！私は感動して1人ぱちぱちと拍手した。
するとホープたんとイーたんも続いて拍手してくれる。
それを見たアラジン、ティトス、ユナン、ジュダルも拍手し始めた。
なんだこれ。
クレアは照れたように「ンんっ！」と咳払いをして自己紹介を促すようにユナンを見た。
「僕？僕はユナン。普段は……いや、これは言わないでもいいかな。趣味は自炊で、ひとり暮らしが寂しくなってここに来たんだ。これからもよろしくね」
照れたようにはにかみそう言うユナン。
女子かよ！！！！と私が乱心していると今度はティトスが自己紹介をし始めた。
誰も何も言ってないのに……元気な子だ事……。
「僕はティトス・アレキウス！シェヘラザード様の後を継いでマギになったんだ！ここにはマルガに頼まれて来たけど、今はそれなりに楽しんでいるよ。」
ふふんと胸を張ってそう言うティトス。とりあえず拍手すりゃいいの？
ティトスは私達の拍手に満足そうに頷いてから促すようにアラジンを見た。
次はアラジンが自己紹介するのかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緑茶餅と碧色 x他1人 | 作成日時：2017年7月17日 20時
