花はなぜ美しく咲くのか、そう...働きたくないからである(大嘘)2 (ページ27)

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39(碧色) ページ27

しばらくそのまま私はマルガちゃんとティトスと3人でお話した。

終始楽しそうにお話してくれるマルガちゃん、それと同じように笑いながら話すティトスを見て私の心はほくほくとほぐされていった。

「じゃあ、また夜に連絡するよ。マルガ。」

『うん！楽しみにしてるね！ティトスお兄ちゃん！』

そうやってティトスがマルガちゃんとの通信をきった頃にはもう夕方になっていた。
＿＿＿＿＿

結局私は夕方になるまで空を見ていた。

どんだけ暇人なんだ私は。と思うけど、ずっとその隣で楽しそうに話し続けたユナンもユナンでどんだけ饒舌なんだ。と思う。

話し続けたと言っても「わあ、鳥が飛んでるねえ。なんて鳥だろう」とか「みてシオン、猫と猫が喧嘩してるよ。とめてこようかなあ」とか「あの雲、シュークリームに見えないかい？」とかどうでもいいような事だけど。

私はそれに「ペリカンじゃない？(適当)」とか「やめときなよ、ユナンがフルボッコにされる未来しか見えない(適当)」とか「違うよあれは雪だるまだよ(適当)」とかとにかく適当な事を返した。

その頃には私もだいぶ落ち着いていて、今クレアや他の住人達に会ってもいつも通りにギャグれる気がした。

ここ数日はちょっと私らしくもなく、真面目に生きすぎたかなー。

そう思った時、タイミングを見計らったように誰かが家に帰ってくる音が聞こえた。

「きっとホープとディスベアーだね」

ユナンは微笑みながらそう言う。

「じゃあ、出迎えますかねー！」

私は愛すべき恩人達に「おかえりなさい。」と言うため、階段を駆け下り(半場飛び降り)ホープとディスベアーの居るであろう、ドアの前へと走った。

「おかえりなさーい！ホープたん！イーたん！」

うん、これこれ。私ずっとイーたんって呼びたかった。

勝手に満足。

2人の顔は不思議と、少し吹っ切れたような雰囲気を感じさせるものになっていた。

少しするとクレアとティトスも降りてきて、ジュダルもいつの間にかいて、アラジンもホープたんにくっついていて……

「あれ、なんとなく全員揃うの久しぶりなような気がする。なんだか嬉しいかも」

クレアのその言葉に「うんうんそーだねー！」と、私は頷いた。

きっとそれほど長い間揃っていなかった訳では無いのだろうけど。