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38(緑茶餅) ページ26

「僕が…ホープ」

全ての過去を思い出した時、僕は泣いた。
父の死を受け入れていた。
「ディスベアー」の優しさを忘れていた。

「……追いかけるなら今ですよ。
また用事があれば村に来てください……。」

「ありがとう」と、ティナさんに伝えて僕は「アスラ」を出し、「ディスベアー」を追う

__________

「やっぱりディスベアーは歌が上手いですね」

「あったりまえ!僕はいつか歌姫魔道士になってやるんだからな!!」

「まぁ頑張れぇー」

「適当に言うなホープ!!」

「いたたたたた!!?ボール投げるな馬鹿ディス!!!」

「ボールは投げるもんだろうがアホープ!!」

「アホープとか言うんじゃない!!馬鹿ディス!!!」

「うるせぇえええ!!!!シャラアアアアアアル!!!」

「まじで何なんだああああああ!!!シャラール・ラサース!!!!!!!!」

________

「…はぁ…はぁ…やっぱりホープ強え…」

「…な、何言ってんの……ディスも…強いよ……はぁ…」

「…く、あははははははっ!!!!」

「な、何笑ってんのよ!!?」

「馬鹿みたいにこうやって魔法の撃ち合いしてるのって楽しいよなー!!あははははっ!!!」

「笑うな馬鹿!!!!…ふふっ、ふふふっ!!!」

「ホープも笑ってんじゃねえか!!」


「ふふっ…だってあんたが笑わせてくるんだもんっ!!ふふふっ!!」

楽しい時間、これが永遠になれば良かったのにな。

「はぁ…笑った笑った!!」

「ねぇ…ディスベアー」


「ん?どうした」

「僕はいつでもディスベアーの味方ですよ」

「そんなの分かってるさ!!僕もホープの味方だぜ!!!」

そして海の上での戦いはとてもいい過去となったんだろうな…

__________

「おねいさん?」

「……………………」

ふるふると首を横に振り、何でもないという眼差しを送る。


幸せな時間は壊れるものだって。
そう言ってた。

もし、願いを叶えてくれる女神様がいるなら願いを叶えて下さい。

船の上に乗り、綱を持つ。

風はとてもいい

「………………もう一度、昔のように歌わせて、もう一度…僕の名前を呼んでください。」

出るはずもない声がでた時、太陽の方向から誰かがやってきた。

「迎えに来たよーー!!!!アラジン!!!!ディスベアー!!!!」

そのまま僕は館に強制帰還させられた。

何が何だか分からないアラジンがいたけど、まぁいいか


でも、嬉しかった。それだけ

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作者名:緑茶餅と碧色 x他1人 | 作成日時:2017年7月17日 20時

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