【中島敦】愛しい君の過去へ【文スト】

捌〜綺麗な〜 ページ9

とことこと園長の背中を追いかける。

やはり小さいこともあってか、何故だかとても疲れる。


…でも、敦のペースに合わせてる私は園長に追いつけない筈なのに、

ずっと同じペースなのは、何故だろう？


ただ単に園長が遅いだけか？


…まぁ、どうでもいいか。


なんてのうのうと考え込んでいると、いつの間にか大きな扉の前に立っていた。


其の扉が開くと、そこには…





「わぁ…綺麗…」


ステンドガラスで覆われている大広間。

光がステンドガラス越しに差し込んで、床がとても華やかだ。



…まぁ、雰囲気がこうでなければ、であるが。



園「さて…」


この部屋に惚けていた私は、園長が近づいてきたことに気づかなかった。



敦「A！！」






パンッッと甲高く鳴り響く音と一緒に、私は視界がブレて勢いよく後ろに倒れていった。


「…、？」

一瞬、何が起きたのか理解出来ないのに、園長は続けた。


園「まずは貴様からだ」



その目に光はなかった。

仇〜いたい〜→←漆〜園長はゼッタイなの〜

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