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政府出身の山姥切長義はとある本丸の審神者、刀剣達の弟子である。
ブラック派閥を壊滅に追い込むきっかけとなった二柱の神、そして其の二柱に仕える刀剣、鬼狩黎月に
本歌山姥切はこれでもかという程に鍛えられた。詰まる所、彼等にとって山姥切長義とは可愛い弟子であり、弟弟子である。
そんな山姥切長義が何処の馬の骨とも知らない本丸に送られ、其の多くが冷遇されるとなれば彼等の心情を察する事は容易いだろう。
彼等の本丸で山姥切長義は特別な刀だ。
何故なら…
冷「遅い!!気配を感じたなら直ぐに行動しろ!!頭を働かせる暇が有るなら動け!!」
長義s「「「はいッ!!!」」」
久「避ける時の動きは最小限に!!其処、力を入れ過ぎだ!!其処!!相手が来る事が分かっているなら避けるか受け止めるかだ!!」
長義s「「「はいッ!!!」」」
ア「マスターも久作様も静かにして頂けますか!?あゝ、今の対応は良かったですよ。クレーマーの中には理不尽な理由で此方を丸め込もうとする輩が山程居ますから。では次、書類面でのマナーですが…((略。では一時間後に次のステップへ移ります。」
長義1「黎月殿、此処の部分ですが…」
ア「嗚呼、其処は二日後で良ければ希望者に補習を行いますが…如何しますか?」
長義1「是非お願いします。」
地獄の様な講習に全く音を上げない上に進んで彼等に教わろうという鋼の様な精神を持っていたから。
本丸でいの一番に暗殺技術を教え込まれた脇差は語る。
「兄弟を偽物呼ばわりされて思う所がないか?…山姥切さん達の講習を見てたら如何でもよくなりますね。だって僕達の修行の何倍も過酷なのに平然と笑ってるんですよ?色々通り越して畏怖の対象ですね(死んだ目)。」
因みに彼等の修行は本丸全体を使ったケイドロだったらしい。練度1だった者が僅か30分で特付きになったと言えば其の過酷さは理解できるだろうか。尚講習が辛くないかという質問に対して山姥切長義は
「講習は厳しいけれど師匠や黎月殿の教えは解り易いし、補習や課外活動で自分が入りたい部署について学べる。今?とても充実した毎日だね。(*´꒳`*)」
との事。
_○月○日朝刊、本丸新聞より一部抜粋。
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本丸新聞
時ノ政府本部にある図書館で売られている新聞。誰が書いているのかは不明。
図書館
時ノ政府役人の唯一の娯楽施設で喫煙スペースやカフェ等もあり割と重宝されている。司書はこんのすけ。
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年3月24日 23時