【鬼滅の刃】夜兎、呼吸取得出来ず苦戦中

-特別編- ページ13

タタタ…カラカラ

胡蝶「おはようございます、煉獄さん」


煉獄「おはよう胡蝶！早朝から済まないな！」


胡蝶「いえ構いませんが、どうかされましたか？」


煉獄「Aを探しているんだが知らないか？」


胡蝶「今さっき任務から戻ったばかりで…
奥に居ますよ」


煉獄「任務の帰りか！仕方がない、安静にするよう
伝えてくれ！！」



煉獄が帰ろうと背を向けた時



胡蝶「あ、煉獄さん！」


煉獄「……ん、どうした」


胡蝶「猫はお好きですか？」


煉獄「……ねこ？」


胡蝶「はい、ネコです」(ﾆｺﾆｺ)



………

(なんやかんや)

………


なんやかんやで、特に説明が無いまま
煉獄は屋敷の中に招かれた



タ、タ、タ

胡蝶「Aさんに何か御用があったんですか？」


煉獄「いや、先日の任務で借りがあってな！何かしてやりたいんだが」


胡蝶「(あ、何も考えず来たんだ。)…では、簪(かんざし)などいかがでしょう」


煉獄「かんざし？」


胡蝶「身なりに慣れていないだけであって、
女性らしくする事は嫌いではないと思いますよ？」


煉獄「うーむ…」



〔赤い髪を束ね

髪飾りの硝子(がらす)を揺らしながら

藤の傘をさし悠々と町を歩く〕



煉獄「そうだな、よいやもしれんな！」


胡蝶「ええ」



…………




アオイ「カナヲそれ……」


カナヲ「………？」



カナヲが持ってきたものは、胡蝶しのぶの姉
胡蝶カナエが

幼いカナヲに買った袴と羽織だった



アオイ「それって確か、カナエ様に貰った袴でしょ……いいの？」


カナヲ「もう着れないから」


アオイ「丈は丁度だけど、でもこれは」


カナヲ「いいよ大丈夫」


アオイ「大丈夫って…(外へ出したら汚れる事ぐらい分っているはずなのに)」



うーん、と、頭を悩ませる

ふと、前を見ると
既に袴を着せ始めていた



アオイ「えっ！？ちょっとカナヲ！！」


カナヲ「？」


アオイ「もっとよく考えないと駄目よ！！」


カナヲ「……またカナエ様に逢えるから」


アオイ「え？」


カナヲ「そんな気がするの…」



感情の読み取れない瞳が見つめる



カナヲ「……」


アオイ「……〜っ！もうっ！！分かったわよ！！」


カナヲ「！」


『！』←ずっと居た



手早く袴の帯を緩ませ、尾の位置を調節すると
後ろの足元が少し長めにさせる



カナヲ「ありがとう」


アオイ「汚れても知らないから！」



それでも綺麗な着付けが終わる頃

部屋の前に二人の影が現れた

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