１２．外の世界 ページ26
混雑する街中の声
忙しなく歩く足音
人と物の複雑な匂い
そして
街灯の灯る
足が前へ進まない
人々の目線が酷く気になってしまう
「「なんだあの格好は」」
「「血のような赤髪だ」」
「「気味が悪い」」
「「まるで鬼のようだ」」
そう言われているような気がして、顔を伏せた
『………ッ』
思い込みだと分かっていても
やっぱり前は見れなかった
『…………』
ｼﾞｨｯ「………」
ボフッッ
『ワッ！！？？』
頭に何かが被された。緑と黄色、そして赤。
半々の影が見える
『？？』
胡蝶「冨岡さん、刀が丸見えですよ」
冨岡「今報告があった、会議は明日の昼。それまで
任務に行くので問題ない」
『こ、これは……羽織り？どうして』
冨岡「？？知り合いでも居たんじゃないのか」
胡蝶「いやいや、顔見知りの方に会ったらって
羽織は被らないですよ。……まさか冨岡さん」
冨岡「俺はしない」
『……』
羽織越しに冨岡という人の顔を覗き込む
目が合い「なんだ」と言わんばかりに見つめ返される
(そう言えば…この人達は俺の見た目には触れてこないな……)
煉獄「冨岡、先程任務と言っていたが」
冨岡「この
被害が出る前に行く」
煉獄「うむ、そうか」
『…オニ』
宇隨の言っていた、��鬼��が近くにいる
もしその存在が無ければ……
��あの日��を迎えず、今も劇に立ち続ける事が
出来たのだろうか
『鬼さえ居なければ』
無意識に出した言葉は
辺りの雑音で掻き消される程小さな言葉だった
冨岡「……。では行ってくる」
スッと出た、目の前の背中に
「滅」の文字が見える
『………はい』
所持しているだけで罰則の刀
背中に背負う滅の文字
数時間前は自分の首元にあった
でも今は………
(ダメだ。期待など抱くな。鬼と判断されれば簡単に殺される。
…いざとなれば…奴等を殺してでも逃げる…！)
半々の羽織が横目をかすめた
『………(あっっ！！)』
次会う時が、礼を言って返せる立場にあるのか
分からない
今のうちに返さねばと思い、手を伸ばした
『待って下さい！その前に羽織りをっ』
冨岡「………」
『お返ししま………す…。』
手が触れる寸前で彼は消えてしまった
どちらの方角へ行ったのか分からず
届かなかった手だけがその場に残った
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mercy(プロフ) - コロコロコさん» ですやね…わざわざこんなことでコメントすみません。お話とっても面白いです、更新楽しみにしてます！ (2019年10月20日 2時) (
レス) id: a0af18cad6 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロコ(プロフ) - mercyさん» コメントありがとうございます。 調べましたところ、夜兎族の特徴として白い肌の記載はあったものの、赤髪・青い目に関しての記載はございませんでした。 夜兎族のイメージが、かの有名な兄妹だった為、誤った知識で紹介してしまいました…… (2019年10月20日 1時) (レス) id: c8a1eff948 (このIDを非表示/違反報告)
mercy(プロフ) - 夜兎族の見た目の特徴って白い肌だけじゃありませんでしたっけ？思い違いでしたらすみません気になったので… (2019年10月20日 0時) (レス) id: a0af18cad6 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロコ(プロフ) - moonさん» コメントありがとうございます！！自分もどこで切ろうか迷いましたがmoonさんの様に楽しんでいただけたら嬉しいです！！！！！！ (2019年9月21日 7時) (レス) id: c8a1eff948 (このIDを非表示/違反報告)
moon - 気になる所で切ったー！！！！！こ☆れ☆は☆アニメなんかでよくあるヤーーツ！！！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 43dbb583aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロコ | 作成日時：2019年9月5日 16時
