幸せな誕生日は知っている～アーヤ編～ (ページ9)

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おまけ〈アクセサリー〉ページ9

「よし！」

今日は腕時計の修理をするためにデパートに行くの。

ママとの都合が合わなかったから、1人で。

久々のデパートだから、誕生日プレゼントで黒木君から貰ったネックレスと、翼から貰ったブレスレット、忍から貰ったバレッタをつけて、ね。

あんまり付けていけるような場所に行かないから、せっかくくれたんだし使える場所では使おうと思って。

鏡の前で変じゃないか確認して家を出る。

わぁ、アクセサリーなんてあんまり付けないから緊張する！

そしてデパートに着いて入ろうとした時だった。

「ねぇ君可愛いね、1人？」

男の人3人組に声をかけられたの。

え、どうすればいいんだろう。

スルーじゃ、せっかく褒めて貰ってるんだし失礼？

でも、どう考えてもナンパだよねぇ。

困ってると後ろから声がしたの。

「アーヤ、待たせてごめんね」

「その男達は誰かなぁ」

少し怒りのこもった声の黒木君と翼の声が……

私の前に立って凄い目で男の人3人組を睨んでる。

「い、いえ！すいませんでした！」

男の人達が逃げていくのを見届けてから2人がこっちを見た。

「あ、助けてくれてありがとう！」

「ううん。それよりアーヤ、今日は一段と可愛いね」

そ、そうかな？

「何しに来たの？」

「あ、腕時計の修理を……」

「なるほど。一緒に行ってあげる」

「わぁありがとう！」

それで3人で向かったんだ。

まさか2人が、私を見る男の人たちを睨みながら付いてきてたなんて知らずに……

『黒木、あんまり可愛いアクセサリーあげると他の男が寄ってくるかもね』

『ああ。どうにか俺達の前でだけ付けてくれないかな』