DESTINY《旭那由多》 (ページ11)

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11．心地よい響きページ11

那由多side

曙涼がなにかじっとこちらを見つめてくる。

涼｢那由多、最近楽しそうだねぇ｣

またこれか…

深｢それは俺も思った。女か？｣

界川深幸までもそんなことを言ってくる。

｢うるせぇ…｣

深｢もしかして…図星？｣

｢はぁ！？ちげぇし！

…さっさと練習始めるぞ｣

休憩時間になって、水瀬からもらった音源を聴く。

♪～

思わず口ずさんでしまう。

心地いい曲だ。

涼｢何聴いてるの？｣

｢うわっ｣

急に曙が覗いてきたので、スマホ画面を伏せた。

涼｢え？なに…｣

深｢へぇ～いい曲だね。こういう曲聴くの珍しいね｣

その隙に界川がイヤホンを手に取って聴き始めた。

｢おい…｣

礼｢バラードかぁ。これ那由多作ったの？｣

美園礼音まで。

｢…いや、俺じゃねえ｣

賢｢そこらへんで休憩終わりな。

北海道ツアーが迫ってるんだから、練習も今まで以上に気合い入れるぞ｣

｢わかってる｣

とはいうものの、正直あの曲を歌いたい欲が強くなっていた。