【歌い手恋文企画】机に描いたloveletter 2nd (ページ5)

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思いもよらない特別なこと3 ページ5

けれど、いつまでたってもその痛みがくることはなかった。
そして声が聴こえた。

「────なにしてんの？？」

それはいつも、授業中に後ろから聴こえる声。
私は驚いて目を開けた。

そこにいたのは…

『っ…光。』

光「Aごめん。怖かったやろ？もう大丈夫やから。

…で、お前Aに何しようとした？」

光は今まで聞いたことがない低い声で西園寺さんにそう言って目を向けた。

西園寺「わ、私は何もしようとしてません！！！」

光「嘘ついても無駄なんだけど。…Aのこと殴ろうとしてたやろ。バラされたくなかったら2度とするな。」

光がそう言って睨みつけると西園寺さんと取り巻き達は走って逃げていった。

私はさっきまでの叩かれるという恐怖と光が来てくれたことの安心感で放心状態だった。

光「Aごめん。俺のせいで…怖かったよな。」

『…っぐすっ…ふ…』

光はそう言って私を抱き締めた。
私は安心の余り涙を流した。

光「…泣き虫なところは変わらんなw」

『…っ泣き、虫じゃないもん。』

光「そうやって意地張るところも変わってない。」

『うる…さい…バカぁ。』

光は私が泣き止むまで抱き締めてくれた。

私がやっと泣き止み、光と一緒に教室に戻った。

友人達は凄く心配してくれた。
そして周りに光との関係をあまり言っていなかったのもあって、一緒に教室に戻ってきた私と光の謎の関係に友人達に質問攻めにされた。

友人①「で、Aと光くんって結局のところどういう関係なわけ！？」

『どうって…幼馴染み？』

友人②「幼馴染みねぇ…じゃあAは光くんのことどう思ってるの？」

『えっと…

わからない。』

友人③「わからないって何！？」

『うーん…なんか友達っていうわけじゃない気がするし、なんて言えばいいんだろ。』

友人①「わかった！

Aは、光くんのこと好きなんだよ！！！！！」