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【天月】カーテンの裏側/彩乃_ayano ページ25

*



「もう体育の授業なんて嫌だ......」

「そんなこと言ってないでちゃんと授業出なよ、病は気からって言うでしょ?」

「うぅ......」


木曜の3時限目。
引きこもりの私にとって 最大の苦手科目である体育の授業をサボり、保健室のソファに凭れかかった。

赤縁眼鏡の天月先生は、呆れたような視線を私に向ける。


「運動って、案外楽しいと思うんだけどな〜」


窓から射し込む日光が天月先生の眼鏡にきらきらと反射して眩しい。

休日もジムやらスポーツやらを嗜む天月先生にとっては運動なんてどうってことないのだろうが、私には天月先生の5分の1程度の能力も無いのでどうも運動を好きになれないのだ。

運動が出来る人からしてみれば、楽しいんだろうけど。


「先生はどうしてそんなに運動が得意なんですか」

「うーん......得意不得意じゃなくて、楽しむことが大事なんじゃない?」

「それ、答えになってない......」


目の前の天月先生はまた苦笑いして、いつか好きになれるって なんて一言。



あぁ、もう。

その笑い声。

困ったように笑う天月先生を見てると、運動が好きだとか嫌いだとか 真面目に考えられなくなっちゃって。



「私、先生のせいで 体育好きになれなさそうだなぁ」



*

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怠惰少女(プロフ) - 続編おめでとうございます!皆さんの作品はどれも素晴らしく、1人1人の登場人物の感情が繊細に伝わりました。素敵な作品をありがとうございます (2017年3月14日 18時) (レス) id: 3b0ab35ee3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歌い手恋文企画 x他2人
作成日時:2017年3月1日 19時

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