始まりの言葉 ページ1
２月の半ば、私、一期Aはついに現実となってしまった引っ越しの話を大切なサッカー仲間である伊那国イレブンに伝えた。
ことの発端は８月のある日。
どこかのお偉い様がこの島に観光へとやってきた。やかましい蝉とバカ高い向日葵が至る所に咲いていたのは覚えている。
とにかく暑くて、ただ冷房を求めていただけなのかもしれないけれど、そのお偉い様はウチの店にやってきた。
そして彼らはその際に出したウチの店の和菓子を大層気に入られて、なんと、バックアップするからこっちで働かないかとお誘いしちゃってくれたのだ。
散々悩んだがこの誘いを受けることを決め、引っ越しの準備を始めた。
『と、言うわけで２日後にこの島を出て行くことになりました。今までありがとう。小６って微妙な時期だけど皆といれて楽しかった』
引っ越しの噂は島中に広がっていたため、皆薄々気づいていたのか、泣きこそしなかったが悲しそうな表情は確かだ。
「Aがいなくなったら私、女子一人だよ。寂しいな…」
『のりか…』
俺も僕も、と皆お別れと感謝の言葉をかけてくれる
こんな空気の中、剛陣先輩が一言
「Aがいなくなったら… この島のチビデブは小僧丸だけだな」
寂しいぜ…なんだかんだでマスコットだったのによ、と本当に悲しそうな顔で言った。
さらに便乗して小僧丸が
「ホントだわ、A行かないでくれ」
と半笑いで言ってきた
コイツ確信犯やな
『は？』
確かに私は太ってるし、ニキビもあるし、チビだし、同じ女子でものりかとは全然違う。
でも仕方ないじゃん、和菓子屋の娘なんだから。売れ残りや出来の悪いものは必然的に私のおやつになるし。
ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
周りの皆は青い顔で２人に「何言ってるんだよ！」とか詰め寄ったり攻めたりしてるが、
も う 遅 い
『お前らそんな風に思ってたのかよ！ もうお前なんて知るか！！！』
もう知らんし。悪魔でも大魔王にでも魂売ってイイ女になってやる＿
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(・∞・)ラッコ - 浜野鶴正さん» ありがとうございます！興味をもっていただけて嬉しいです、更新頻度を誉めて頂けるとは予想していなかったので驚きましたが、ありがとうございます！ (2018年10月9日 22時) (
レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
浜野鶴正(プロフ) - 最近見始めました！更新頻度いいと思います！ザッキローニ笑 (2018年10月8日 14時) (レス) id: 76900bd172 (このIDを非表示/違反報告)
(・∞・)ラッコ - 飴子さん» コメントありがとうございます！夢主の性格とネーミングセンスの両方を誉めて頂けるなんて光栄です、これからもよろしくお願いします！ (2018年10月7日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
飴子(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。夢主ちゃんのドライな言動と面倒見の良さのバランスが良くて好きです。秀逸なネーミングセンスにもクスリとさせられました。水神矢くんと一緒にこれからも灰崎を上手に構ってあげて欲しいです。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8d9f617ef (このIDを非表示/違反報告)
(・∞・)ラッコ - ぴぽさん» お久しぶりです、応援ありがとうございます！心にぐっときたと言って貰えて嬉しかったです。部活の方も頑張ってください！ (2018年9月30日 19時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ) | 作成日時：2018年8月26日 21時
