ツンデレたぬきの彼女さん【うらたぬき】 (ページ8)

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#おかえりなさいページ8

「ただいま～」

疲れて眠くてもうヤバいことになりながら、マンションの扉を開ける。

『おかえりー』

そこで待っていたのは、

「ただいまうらたさん。」

大好きな彼氏のうらたさん。

『今日は遅かったね？どーしたの？』

「溜まっていた仕事を片付けたらこんな時間になって...」

私は、必死に瞼をこじ開けながらそう答える。

すると、うらたさんはそんな私の様子に気付いたようで、

『もう、A疲れてんならそう言えよ。』

そう言いながら、私のことをヒョイっと持ち上げる。

「きゃっ！？」

うらたさんの急な行動に、私は思わず声を出してしまう。

そんな私にも、彼はお構いなしで。

『A、また軽くなってんじゃん。ごはんちゃんと食べてるの？』

なんて心配そうに私の顔を覗き込んできた。

私は恥ずかしさのあまり、うらたさんから顔を背け、

「だ、大丈夫だよ...！」

そう言った。

すると、

『ダーメ、俺から顔背けない。』

そう言って私の顔をグイっと自分の方に向け、やわらかい唇を押し当ててきた。

「っっっ！？」

またもや予想外の行動をしてくるうらたさん。

こっちの気を知ってか知らずか、

『ふふっ、目ぇ覚めた？』

なんて笑いながら聞いてくるから、

「...覚めた。」

私はそう答えるしかなかった。