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我らが宇宙大元帥に祝杯を! ページ22

今日は、ポートマフィアの皆でお誕生日パーティ。

誰のかって?
ボスの誕生日祝いに決まっている。


「首領、お誕生日おめでとう!」


マフィアの幹部から下っ端まで、大勢の人が集まって祝杯を交わす。
もちろん、私とモトジロウもその中の一人。


「相変わらず、首領の誕生日パーティは盛大だねぇ。メアリー、首領への贈呈品は用意した?」


「うん……」


一昨日、コウヨウさんに誕生日会のことを知らされ、慌てて用意したものをそっと見せる。


「随分薄っぺらいねぇ!ま、君みたいな可愛い可愛い女の子からなら、何だって喜ばれそうだけど」


「ボスは……そういう人……」


「メアリー、何してるの?」


エリスちゃんが、後ろにケーキの皿を持った黒服さんを従えてやってきた。


「ボスへの贈呈品の確認……エリスちゃんは何かあげるの……?」


「貰うの」


「やっぱり……」


エリスちゃん、何処に居るんだい、とボスの声。
豪奢な服の彼女は、声と正反対の方へ歩いていった。


「エリスちゃん、人混みの中で離れたら駄目って云ったのに……」


一足遅れてボス降臨。


「ボス……ハッピーバースディ……」


「ん?ああ、有り難うね」


「誕生日プレゼント……これ……」


ボスに薄い紙袋を渡す。
開けて良いよ、と声をかけると、早速封を開けた。


「……!」


「……なんか、首領の表情が今まで見たこと無い感じなんだけど……何入れてたの?」


「エリスちゃんと一緒に撮ったプリクラ……」


「成程」


「有り難う!一生大切にするよ!」


ボス……ちょろい……


さて、此処ですべきことはもう無い。
後は今日のメインイベント……


「……モトジロウ、こっち来て……」


モトジロウの手を引っ張って、人の少ないドアの方へ向かう。


「どうしたの?」


「……兎に角来て……」


私はモトジロウを連れて、パーティー会場をこっそり抜け出した。

ハッピーバースデイ!→←幼女とおっさんのバレンタイン



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13 - メアリーさん(ちゃん?)可愛いです。きゅうーんてするです。かじーさん羨ましいのです。 (2016年10月22日 13時) (レス) id: 47ed984e80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キューブ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月16日 19時

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