ハッピーバースデイ! ページ23
「メアリー?勝手に出てきたら良くないんじゃないかな……?」
「後でどうにかする……」
「というか、何処に行く気なの!?」
モトジロウの声を無視して、使われていない会議室の扉を開ける。
そして彼を強引に部屋の中へ押し込む!
「……!」
そこで彼が目にしたものは、パーティー仕様に飾付けられた部屋。
真っ白なテーブルクロスのかけられた机の上には、ささやかなケーキとプレゼントの箱が。
「お誕生日おめでとう、モトジロウ……」
「え……?これ、全部僕の為に……?」
こくりと頷く。
実は一昨日、ボスのお誕生会の事を告げられたとき、モトジロウの誕生日のことも聞いてみたのだ。
調べてもらったところ、今日だと云うことが判ったので、ジェットとコウヨウさんに頼んで、準備を手伝って貰ったのだ。
「えと……これ、プレゼント……」
「良いの?貰っても……」
「モトジロウにあげるために買ったから……」
ありがとう、と微笑んだモトジロウの顔は、何時もより朱色がかって見えた。
あげたのはマフラー。ずっとボロボロなのを使ってたから。
喜んでくれる……よね。
「メアリー、誕生日会、ありがとうね」
「……モトジロウの誕生日が忘れられてたの……ちょっと悔しかったから……」
コウヨウさんも、他の人も、聞いてみても教えてくれなくて、構成員の機密データファイルを引っ張り出してもらって漸く判った情報。
大人になったら、他人の誕生日なんてどうでも良くなるものなんだろうか。
「……ふぅん」
とにもかくにも、二人分のお誕生日をお祝いした。
私の誕生日には……何か、期待しても良いのかな。
6人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
13 - メアリーさん(ちゃん?)可愛いです。きゅうーんてするです。かじーさん羨ましいのです。 (2016年10月22日 13時) (レス) id: 47ed984e80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月16日 19時