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13話 ページ13

「も、もう大丈夫だよ?」

「‥‥‥本当?ごめん、私を庇って」

「ううん!私こそ勝手に、ごめんなさい」



お互い謝り合っちゃってさっきまでの楽しい雰囲気が少し薄らいでしまう。このままじゃ良くない!
女の子同士って‥‥これで合ってるのかな?


「‥‥‥でも、さっきのAちゃん格好良かった!ありがとうね」


そう笑ってお礼を言うとAちゃんが安心したように「どういたしまして!」って笑った。



本当だったら、俺が格好良く庇ってあげたかった。


ふとそんなことを思った自分にちょっとびっくりする。
そんな気持ちを誤魔化すようにわしゃわしゃと彼女の頭を拭き続けた。


(い、いたっ、ちょ、舞子ちゃん力強いな‥‥‥)








夕方18時。

まだ外は明るいけどAちゃん家の門限が厳しいらしく、早めに解散することになった。

集合場所の駅前まで行きAちゃんと別れることに。




「舞子ちゃん、今日はとっても楽しかった。ありがとう」

Aちゃんが言葉とは裏腹にすごく寂しそうに笑う。
その顔を見ていると何か言わなきゃって気持ちになって



「また!また遊ぼ?夏休みはこれからなんだし」

「‥‥‥本当?また遊んでくれるの?」

「勿論!うちら友達でしょ〜?」

「うん!うん‥‥!じゃあ、また、連絡するね?」


Aちゃんが大きく手を振りながら改札の方へ歩いていった。
そんなAちゃんに手を振りして自分も別の線の改札へ向かった。




電車を待っている中AちゃんからLINEが来る。
開くと


AA
『今日はありがとう!また遊ぼうね』

それと猫のちょっとキモいスタンプ。
そしてアルバムが送られてきたので開くとそこには沢山の俺(舞子)の写真がまとめられていた。


(うわわ、全然俺写真撮ってないや‥‥)


女の子はいっぱい写真撮るんだ。
俺は直接見て記憶に残したいほうだけど、でもこうやって振り返れるのも悪くないね。


(次はいっぱい写真撮ろ!!)


そう思いながら俺も返信してちょうど来た電車に乗り込んだ。






むらかみ
『私も今日めっちゃ楽しかったよ❤️また遊ぼうね〜!!!』

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設定タグ:ラウール , snowman   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Haniko | 作成日時:2022年11月6日 13時

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