14話 ページ14
夏休みのある日宿題をまとめて片付けちまおうと康二くんの家で集合した俺たち4人。
ただこのメンツで集まって集中できるわけもなくて、早々に飽きたしょっぴーは漫画を、康二くんは携帯を、俺と岩本くんだけがダラダラと宿題を進めていた。
「みんなって今までデートしたことある？」
突然そんなことを切り出した俺を皆んなが何言ってんだ？って顔で見てくる。
「そりゃああるだろ。高校2年だぞ俺ら」
としょっぴー
「まぁ、何回か‥‥別に経験豊富ってわけじゃないけど」
と岩本くん
「そ、そりゃ、おま、あるに決まっとるやないかぁ！！！！」
と康二くん。これダウトだな。
まぁそれだけ経験があるなら相談するには適役か‥‥‥。
そう思って3人に相談を持ちかけた。
「次のAちゃんとの約束をね？どう誘ったら良いかな〜と思って」
「‥‥‥あぁ、Aさんか」
「そう！水族館行ってからもう1週間経とうとしてるしさ〜どうしたら良いと思う！？」
「待ってりゃ向こうから連絡くんじゃねえの？」
「いや、普段なんとなくLINEで話したりはしてるんだけどお誘いはないの。‥‥‥前の水族館つまんなかったのかなぁ」
「でも向こうからすぐLINE来たんだろ？なら大丈夫なんじゃねぇの」
「そんな投げやりに言わないでよしょっぴー！」
「‥‥‥‥ていうか相談内容おかしいやろ」
「ん？どういうこと？」
「女友達と遊びに行くことはデートとは言わん！ややこしい言い方しよってほんまに‥‥‥」
「えーーー！？女の子と2人だよ？どう考えてもデートでしょ！？」
「向こうは女友達や思うてんのにどこがデートや！照兄言ったって」
「‥‥‥まぁ、確かに女同士で遊ぶのはデートとは言わないかもな。しかもデートだと内容も結構変わるんじゃね？」
「‥‥‥そっか。じゃあ女の子と遊びに行くのって何したら良い？」
「んー‥‥‥俺の妹は服買いに行く〜とか映画行く〜とかよく言ってる気するけど」
それを聞いていたしょっぴーが突然漫画から顔を上げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haniko | 作成日時：2022年11月6日 13時
