クール系転校生の正体って？【電波教師】 (ページ4)

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２話☆ ページ4

マキナさんと無事仲直りした後。

「そういえば暦ちゃん。私のクラスは？」

確か聞いてなかったはずなんだけど。

「Aちゃんのクラスは、2-3よ」

「2-3って……!?鑑純一郎のクラスですか!?」

鑑……純一郎？なんか聞いたことあるような……？

「まぁまぁ、いいじゃないのマキナちゃん。Aちゃんも問題ないわね？」

「うん。別にいいよ」

うーん……。なんだったかなぁ。鑑純一郎……鑑純一郎……。

私が考え事をしていると、校門の方からギャーギャー騒ぐ声が聞こえた。

「あ、来たみたいよ？」

声の聞こえる方を見ると、赤髪のメガネをかけた男と、金髪？の可愛い女の子が喧嘩をしていた。

「ちょっと兄ぃ！歩きながら本読まないで！迷惑でしょ！」

「いいじゃねーか、ちょっとくらい」

……え？

「暦ちゃん。私のクラスの担任ってもしかして……」

「えぇ。あれが鑑純一郎先生よ」

え、えぇ～……。すっごくやる気なさそうだけど……。大丈夫かな……。

鑑先生は、本を読み歩きしていたので、目の前にいた私に気づかずぶつかってしまった。

「うおっ!?」

ぶつかった後、鑑先生の持っていた本が落ちる。

「大丈夫ですか？」

本を拾って、声をかける。

「……あれ？」

この本、私が書いた……。

「……？どうした、お前も『蒼山零』先生のファンなのか？」

あ、思い出した。鑑純一郎って、毎月ファンレターを出してくれてる人じゃん。

「ファンっていうか、なんていうか……」

その本を書いた人です、とは言えない……。

「ま、いいや。あ、オプション付き！話ってなんだよ！」

「実はですね、鑑先生。」

暦ちゃんと鑑先生が話し合いを始めてしまった……。