両面宿儺と女子高生の日常！【呪術廻戦】

初、対人戦5 ページ37

『宿儺！わかってたけど最低だね！なんでバラしたの⁉』

「ケヒッ、ヒヒヒ！どうせああなっては逃げられまい。だったら戦え」

『何言ってんの⁉捕まったら死刑なんでしょ⁉私、逃げられる自信ないけど⁉』

「だから闘うのだ。Aは死が近づくと爆発的な力を見せるからなぁ」

『無理だよ！だって人相手にあんな力使ったら死んじゃうよ！』



呑気に人の心配か。これだからAは。



そんな事を言ってる間に蝦蟇の舌が体に巻きつく。



不味い！



舌を斬り落とした。

と、後ろに気配を感じて振り向こうとすると抱きすくめられて動けなくなる。


「ごめん！落ち着いて！話しを聞かせてほしいんだ」

案外柔らかい言い方だったけれどそんな事は関係ない。


『やだ！』

後ろの人に普通の倍の重力をかけ、一瞬緩んだ隙をついて抜け出す。


黒髪とピンクの髪の男子が2人。

向き合った。


「俺らは君を保護したいだけだ。大人しくしてくれ」

『嘘。だってお母さん、倒れたよ？信用できる？』


伏黒がはぁ〜と溜息を吐いて話す。




先生せいだぞ。



「あれについては悪かった。親がいたら宿儺の話は出来ないと思ったんだ」

『あんな手段じゃなくてよかったと思わない？』

「そう、だな」


どくん。

『う？』

心臓の激しい痛みに胸を押さえる。


共鳴り。

さっき切り落とした手を使って呪いが飛んだ。



はぁ、痛い、痛い、痛い。

何が起こった？視界に女の子が釘を持つ姿が見える。

あれか。あの女の子を好きにさせちゃいけない。



手をかざして女の子の両手首に通常の10倍の重力をかける。

「何これ⁉腕が！」

釘崎は腕が上がらず、地面に腕をつく。



「へ〜、重力操作。だいぶ使い熟してるね、あの子」

これ以上胸の痛みが激しくなる事は無いと判断し、逃げ出す。


目の前の何も無い筈の空間に急に現れる五条。

五条の手が触れる前に重力を反対方向にかけ、自分を吹っ飛ばす。

何度も宿儺に吹っ飛ばされているから受け身は上手になった。

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