両面宿儺と女子高生の日常！【呪術廻戦】

呪い方5 ページ23

「領域展開は術師の攻撃力上昇などの効果を果たす。加えて、殆どこの領域内に引き込めば勝てる。展開した術者のための空間だからな。他にも効果はいろいろあるが、とりあえず実戦だ」

先程の呪霊が50個のサイコロ状に切り分けられた。


「わかったか？代わるぞ」

『わかんないわ』

「はぁ⁉俺が直々に教えてやったというのに貴様は！」

『もー！そんなに怒んないでよ！難しいんだもん！』





結局呪力を使えるようになったのは入学式から1ヶ月後。

宿儺に見せてもらった術式を手本にして練習した。


使えた時の宿儺の喜び方といったら孫が初めて立った時ぐらい喜んでたと思う。

「よくやった！」

褒め言葉なんて言ってくれると思ってなくて、その時は嬉しくて宿儺に抱きついた。



「調子に乗るな」

そう言ってみじん切りにされたのも気にならないくらいには嬉しかった。

なーんか死ぬのも慣れてしまった感が否めない。



元々重力操作がAの術式だった筈だが。
俺が手本をやったからか、俺の術式と領域展開、Aの術式が混ざってしまった。

Aの術式は自分の半径50m以内の物資や概念、全てを操る能力となっている。

元々重力を操る力なのだから一番馴染むのは重力操作だろうな。

領域展開は基本的に閉じ込めるもの。だが宿儺の領域展開は出入り自由の縛りがあったため、それを模倣したAの術式は出入り自由の半径50mになってしまったと考えられる。

宿儺くらいしかできないと思われていた形式の領域展開を術式でやってのけたのだから宿儺も喜ぶというもの。



それでも呪力、術式、領域展開を一気に見せてしまったのは良く無かったかな。とかいう後悔よりもこんな馬鹿げた術式を完成させたA最高！という思いが勝って暫く機嫌の良い宿儺だった。


半径50mなら時間でも空間でも好きに操る、いわばチートのような能力だが結局使いこなせずに手に余っている状態だった。

そもそも縛りも多いと考えられる。




とりあえず私に馴染むはずの重力操作を現実でもやってみたけれど中々難しくて物が壊れまくってるから、暫くは生得領域での修行メインになりますね。

お世話になります。

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