両面宿儺と女子高生の日常！【呪術廻戦】

呪い方3 ページ21

呪力って何？死にたくないって思い？そもそも今使えてるってなんで？

もう少しわかりやすい説明を行ってよ！


もう膝をついて体を支えるのは無理で倒れこむ。


目を閉じる。


何か、感じた。

薄らぼんやりとした光。それが体に纏わりついている気がする。
そんな曖昧な感覚だけど。

呪力は誰かを、何かを呪う力だ。


そんな言葉を思い出す。

そうだ。感情。感情が大事なんだった。


それからは徐々に死にゆく体の感覚を感じながら時が流れるのを待った。



朝。

死からの目覚め。気分が悪い。

何なら全身痛い気がする。さすがにそれは気のせいだろうけど。

眠りにつくたび死ぬなんて頭がおかしくなりそう。


学校自体は新しい事だらけで楽しかった。

部活動に誘われつつも、宿儺は早く家に帰れとせかすから渋々帰る。


また今日も始まるんだろうな。

眠るとまた生得領域である。


『今日は休みたい』

精一杯の気持ちを込めてお願いしてみるも却下される。


「何を言っている。さっさと構えろ」

むっかー。


とか思ってるうちに地面に転がってる。

本当に宿儺は強い。呪力無しの一般人にとっちゃバケモノ級。

今日も今日とてなぶり殺される。

でも今日は死んでも起きないで領域内で復活出来たよ！

進歩した〜。


宿儺のイライラは溜まる一方みたいで申し訳ないね。悲しい！



生得領域での修行開始から1週間が経った。

なぜか今日は早く帰れとは言わず。ちょうど良いからどんな部活があるか見学をしたいと思い、体育館へ向かう。

そこではバスケ、バレー、卓球、バドミントンの4つが活動していた。

体育館のギャラリーから全部の部活を覗いて、チラッと外を見るとテニスが見える。

そちらも見ておこうと、体育館を後にした。


その途中、教室の中にいる異形。
呪霊だ。


『うわっ！』

「ちょうどいい、戦え」


…知ってたな？宿儺。だから帰れって言わなかったんでしょ！


大きな一つ目に腹に大きな口がついている。

その目に見つからないうちに逃げたのに、ついて来るんだな〜、これが。


『いやーーー！気持ち悪い！』

「こら！逃げるな！」

もう！本当にスパルタ！

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