【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

19.ダンス2 ページ20

｢結構慣れてきたと思うので、今日はペアで踊ってもらいます！｣

そう言われてざわざわする教室。

｢間違ったらごめん…｣

緊張するとよく間違えるのでペアの人に先に謝る。

｢いや、自分も多分間違える…｣

ダンスが成り立つのか不安になりながら指示を待つ。

｢当たらないように広がってね。｣

と、言われて広がる。

｢じゃあ曲流しまーす。｣

初めてペアで踊るけどこのダンスめちゃくちゃ恥ずかしいところあったなぁ…と思った。


もちろん途中で恥ずかしくなって顔が熱くなった。





中庭でご飯を食べながら

｢ダンス恥ずかしい。難しい。｣

と話していたと思ったら突然

｢そういえば文化祭でAちゃん、変な人に何かされたって聞いたけど大丈夫！？｣

と、言われた。本当に突然だった。

｢あぁーされたね。｣

｢何故そんなにゆるいの…｣

｢中庭でぼーっとしてたら不良みたいな人に襲われかけた。
でも颯くんが助けてくれたから怖かったけどあんまり怖くなかった。｣

あの時のことを思い出しながら微笑んだ。
しかしそれに対し周囲は何かを感じたようで

｢あー流石。｣

｢見てないけどその時のあいつの様子が思い浮かぶわ…｣

と、口々に言い出した。
最後の

｢いい旦那を持ったね。｣

に対しては

｢旦那…？結婚してないし付き合ってないけど…｣

と言った。


｢嘘…だろ…？｣

しかし全員にそう言われた。

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