検索窓
今日:5 hit、昨日:39 hit、合計:68,100 hit

2 ページ3

『あれ?ここどこだろう?』



穴を潜って出てきた先は鬱蒼とした森だった


さっきまで街だったのにいきなり森の中にいて思わず首を傾げた


不思議な所だなぁ


周りをキョロキョロ見渡しても草木以外何もなく、とても静かだ


あまりにも静か過ぎる上に夜の森に一人ぽつんといるせいで薄気味悪い


何だかずっと此処にいたらいけない気がする…


そう感じて来た道を戻ろうとした



『あれ!?穴がない!』



さっき通ってきた穴が綺麗さっぱり消えていた


ど、どうしよう……これじゃ帰れないよ…!


そ、そうだ!司くん達に連絡すれば良いんだ!


あ…圏外になってる……


じゃ、じゃあセカイに行けば___



『!!』



一瞬、微かに落ち葉を踏む音がした


逃げた方が良い、と直感的に感じ走ろうとした途端



『!?』


「へへ、やっぱり稀血だ


匂いを辿ってきて正解だったぜ」



目の前に明らかに人間ではない異形の何かが現れた


私を見て涎を垂らしている


ひょっとしてこのお化けは人を食べるの?



『すっごく怖いけど…本物のお化けを見られるなんて何だかわんだほいって感じがする!』


「あ?何言ってんだこいつ」


『はっ、そうか!面白いけど逃げなきゃだよね!


よーし、シュバババッと逃げちゃうぞ!』


「あ、待てこの餓鬼!」



持ち前の身体能力を活かして追ってくるお化けから逃げる


わわっ、お化けさんも走るの速い!


もっと速く走らなきゃ食べられちゃう!



『っ!』



振り向くと目と鼻の先に鋭く長い爪が伸びていて頬を掠めた


ほっぺたから血がツーと流れ落ちてくる


あばばばばどうしよう!!


わんだほいって言える状況じゃなくなってきちゃった!


物凄くピーンチ!!!!



『わー!行き止まりだー!!』


「やっと止まったか、餓鬼が手こずらせやがって


今度こそ食ってやる!」



再び鋭利な爪が私に向かって伸びてきて思わずギュッと目を瞑る


誰か、助けて


おじいちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、類くん、寧々ちゃん


司くん__



「がっ」


『……?』



思ってたような痛みは来ず、お化けのうめき声が聞こえて恐る恐る目を開ける


するとそこには首が落ちたお化けさんと刀を持った銀髪のお兄さんが立っていた


もしかしてこのお兄さんがやっつけたのかな?


顔とか身体のあちこち傷だらけで見た目は怖いけど、


何かこう、シャキーン!ゴゴゴゴって感じがして格好いいなぁ


あと良い人そう!←

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (144 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

炎王夜宵@学校なんて消えちまえ(プロフ) - 風蘭dollさん» で、炭治郎が「きっとカナヲは自分の意志が弱いんだよ」みたいな事いってたような? (9月4日 20時) (レス) id: 531f67c071 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 炎王夜宵@学校なんて消えちまえさん» ありそう!言ってそう!!(笑)私鬼滅はアニメしか見てなかったのでその分見落としとかあるかもです……。 (9月4日 7時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
炎王夜宵@学校なんて消えちまえ(プロフ) - 風蘭dollさん» なんか、カナヲのセリフに「裏が出たから返事をしただけ」みたなヤツがあったようななかったような、、、って感じですw (9月3日 21時) (レス) id: 531f67c071 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 炎王夜宵@学校なんて消えちまえさん» あ〜なるほど…明らかな描写されてたりとかしてたら分かるんですけど実際どうなんでしょうね……私も分かんないです笑 (9月3日 21時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
炎王夜宵@学校なんて消えちまえ(プロフ) - 風蘭dollさん» いや、ガチで私が間違ってるかもしれないですwでも、カナヲちゃん裏で炭治郎に返事してた気がして、、、 (9月3日 20時) (レス) id: 531f67c071 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections  
作成日時:2022年1月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。