【俺得キャラ】短編だけど、何か質問ある? (ページ14)

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【ンドゥール】想像してみてよ。ページ14

＿＿＿私も一緒に想像するから。

彼に出会ったのは…そう、確か、私がDIO様の館に初めて来たとき。
マライアに連れられて、廊下を歩いていた時に見つけたのだ。

いや、見つけたというよりも…気配か。
私は生まれつきの盲目。
気配を読み取ることを、最近やっと出来た私には、最初そこに誰もいないように感じた。

それは間違い。
人が居る。

…マライアに聞けば、彼の名はンドゥール。
私と同じく、生まれつきの盲目とのこと。
聴覚がずば抜けて優れているらしい。
スタンドはゲブ神。

と、彼が私に気付いたのか足音がこちらへ近付いてくる。
反射的に私はマライアの後ろへと下がってしまった。
足音が止むと次に声がした。彼だろう。
安心するような声だった。

手短に自己紹介を済ますと、2階の方から階段を下りてくる音がして、ヴァニラさんの声が聞こえる。

DIO様がお呼びとのこと。

ンドゥールに別れの挨拶、マライアに感謝の言葉を告げ、スタンドで躓かないように階段を上る。
途中、ヴァニラの気配がしたので、浅く礼をしてまた階段を上る。

マライアとンドゥールの話し声が聞こえた気がする。

あの子も盲目なのよ。
良くしてやってちょうだい。

…そうか。

彼に告白された。

ただ、嬉しかった。

私も彼が好きだったから。

思い出、沢山つくったよね。

恥ずかしかったけど、接吻もしたし、夜も一緒に過ごしたよね。

…貴方との思い出、忘れない。

ンドゥール。

こんな私に優しくしてくれてありがとう。

こんな私を愛してくれてありがとう。

愛してます。