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隣に座ったジョングク君。
JK「……こんなところにいたんですね。」
いつものジョングク君にも見えるけど……少し不機嫌そう?
JK「……主任と何を話していたんですか?」
ドキンと胸が跳ねた。
……言えない……訳じゃないけど、隠したくなった。
A「ん……、幹事同士の積もる話?」
JK「そうですか……。」
それ以上は踏み込まれなかった。
でも。
JK「Aさん、これからヌナって呼んでもいいですか?」
A「え!私を?!」
突然のヌナ呼び……嬉しいけど……やっぱりいつもの彼じゃない。
今夜はどうしてこんなに積極的なの?
JK「ダメ、ですか?」
A「いや、ダメじゃないけど……。
今夜はどうしたの?いつもと違いすぎて…。飲み過ぎじゃない?」
JK「飲み過ぎてなんか、ないです……。」
ジョングク君が珍しく私の顔を真っすぐ見ている。
いつもは俯いて、前髪でわざと目元を隠す様にしていたから、端正な顔立ちがはっきりわかる。
あまりに綺麗な顔で、つい見とれてしまうほどだ。
綺麗な顔立ちに見とれていると、
JK「Aヌナ、ずっと前から好きです。
俺と付き合ってくれませんか?」
ジョングク君の突然の告白。
A「……へっ?」
そして何とも間抜けな返事をしてしまった…。
A「ちょっ……ちょっと待って?ジョングク君が?私を??」
混乱してきた――。
不意に左手が熱くなった。ジョングク君が私の左手を握ったからだ。
ソクジン主任とは違う手の大きさと温かさに、胸の高鳴りが激しくなる。
JK「答えは急ぎません。でも、ちゃんと俺の事、気にかけて、考えてください。」
A「ジョングク君……」
JK「答えは必ず聞かせてください。……良い返事、待ってます。」
そう言うと、スタスタみんなのいるところへ行ってしまった。
A「……展開の速さについていけない……。」
バーカウンターに一人残された私は、
ソクジン主任の思わせぶりな言葉とジョングク君のストレートな告白で
ショート寸前だった。
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年5月6日 22時